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「痛いままやっても…」久保建英が休養決断バルサ戦の事実は“クロスバー直撃”だけでない「ベンチにも姿はなく」「ヤマルも代表戦でケガしたが」
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中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2025/10/01 11:00
バルサのペドリのマークを受ける久保建英。足首の状態はぎりぎりのところで戦っていた
2-1のままゲームが終了を迎えると、久保はやや俯くような姿を見せ、またサポーターへ挨拶を送る際には、何かに思いを馳せるような仕草があった。
痛いままやっても良くならないんで
バルサ相手にも出色のプレーを見せたかに思われたが――試合後、久保は冒頭の言葉とともに口にしたのは、自身の状態についての説明だった。
「痛いんですけど、どうなんですかね。結局止まらずにここまで来ちゃったので、いったん今週は休んでリーグ戦に間に合ったら。思ったより長引いちゃってる感じですかね。今までは双方の合意のもとでやってましたけど、ちょっといったん休みます」
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また「ゆっくり代表ウィークも含めて治せる時に治したいなと思います。痛いままやっていっても良くならないんで」と、10月の代表ウィークに関しても方針を明らかにした。
ケガ後も出場した久保と、休んで復帰したヤマル
この日の勝利で首位に立ったバルサは、中2日でCLパリサンジェルマン戦を迎える。そのためこの日の陣容は、1.5軍と呼べるものだった。ただ中盤で先発のペドリ、デヨングはバルサの心臓としてアンタッチャブルな存在。この日も2人の巧みなポジションどりが、ソシエダの守備網を翻弄し続けた。
そして途中出場で結果を残したヤマルは、つい先日発表されたバロンドールでも、デンベレに続いての2位選出の実力である。18歳にして、すでにバルサだけでなくスペイン代表でも主役級の活躍を見せている。
この日、同じタイミングで出場となった久保とヤマル、奇しくも9月の代表活動で怪我を負っている。怪我の部位や程度が違うので単純比較はできないが――代表での傷を負ったまま試合出場が続いた久保のシュートが僅かにずれたのに対し、代表から戻ってから欠場が続いていたヤマルが、見事にアシストをマークしたことも全くの無関係というわけではないだろう。
とはいえバルサ側からは、痛みを抱えるヤマルが代表で酷使されたと非難の声も聞こえてくる。クラブと代表チームの関係性、またサッカー興行として試合数の増加と選手の健康管理は相反するものだけに、今後もこの問題とトラブルは避けようがなさそうだ。



