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「痛いままやっても…」久保建英が休養決断バルサ戦の事実は“クロスバー直撃”だけでない「ベンチにも姿はなく」「ヤマルも代表戦でケガしたが」
posted2025/10/01 11:00
バルサのペドリのマークを受ける久保建英。足首の状態はぎりぎりのところで戦っていた
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中島大介Daisuke Nakashima
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Daisuke Nakashima
「ちょっといったん休みます」
レアル・ソシエダに所属する久保建英はラ・リーガ7節、敵地で戦ったFCバルセロナ戦の後にこうコメントを残した。
ゲーム前のアップにも久保は姿を現さなかった
9月の代表期間に行われた日本代表対メキシコ代表戦の中で、左足首に負った負傷を引きずっている。代表による中断明けの対レアル・マドリー戦こそ途中出場となったが、そこからは2節連続で先発出場していた。
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「(対戦相手が)レアル・マドリーであれ、どこであれ、万全な状態ではない時に、無理するところと無理しないところを自分で見極めていきたいです」
久保は代表戦後にこう述べていたが、実際にはプレーが続き、この期間の試合後には足首をアイシングする様子も報じられていた。一方でチームは開幕直後から勝ち星を上げることができず、下位に沈んでいた。そんな状況の中で、自身がチームを牽引するんだという責任感がプレーを続ける決定に影響したに違いない。そんな思いが実ったのは前節マジョルカ戦で、今季初白星を手にできた。
ただ、やはり連戦の影響は小さくなかった。バルサ戦、この日の先発リストに久保の名はなく、ゲーム前のアップにも久保は姿を現さなかった。また通常、サブ選手は先発メンバーの入場前にベンチ入りするが、選手入場やチーム写真の撮影が終わっても久保の姿をベンチに見つけることはできなかった。
取材パスを持っているとはいえ、ベンチ周辺に近づき撮影できるのは選手入場時のみに限定されている。キックオフ後にはベンチに座る久保を見つけることはできたが、ベンチ奥に座る久保の表情や姿をしっかり撮影できないまま、前半終了の時を迎えていた。
両モモ裏にふくらはぎ、足首…テーピングが
試合は、ソシエダがバルサの猛攻を受けながらも、守護神レミーロの好プレイに助けられ無失点で切り抜けると、31分にカウンターから先制点奪取に成功する。しかし前半終了間際の43分にCKから同点ゴールを奪われてしまい前半を終えた。
この日、初めて久保の姿をしっかりと撮影できたのは、ハーフタイムにアップのために姿を現した時だった。



