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獅子の遺伝子BACK NUMBER
巨人から戦力外通告で「もう最後かな」→トライアウト2本塁打で大逆転…4度の“去就未定”を経験した西武・小関竜也2軍監督が若い選手に伝えたいこと
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph byNumberWeb
posted2025/09/29 11:03
現在はファーム監督として若手育成に奮闘する
2009年4月に現役引退を決断。14年間の波瀾万丈なプロ野球生活に幕を下ろした。メジャーに挑戦し、夢破れること2度。自由契約や戦力外など、去就未定の状態を4度も経験し、その度に這い上がってきた。まさに七転び八起きの道程だった。
「自分では挑戦する、という意識はあまりなく、ある意味では、やりたいようにやらせてもらった野球人生だったと思います。2005年にライオンズを退団した後からは、もう何があっても不思議じゃないという、肝が据わったようなところもありました。色々なことを経験できたことは非常に楽しかったし、今となっては大きな財産になっていると思います」
指導者として西武に帰還「本当にありがたい」
引退後は、巨人で8年間コーチをつとめ、2020年から古巣の西武に指導者として帰還した。一軍外野守備・走塁コーチや二軍野手総合兼打撃コーチなどを経て、今シーズンファーム監督に就任。昨季まで2年連続Bクラスと低迷するチームの中で喫緊の課題である若手育成に奮闘している。
「こういう形でまたライオンズに戻って来られるなんて思ってもいなかったので、本当にありがたいと思っています。若い選手たちの能力は、他球団と比べても決して引けを取っていない。あとは一軍に上がった時にしがみつけるか、振り落とされるのか。どんな選手にも可能性はあると思うので、一軍に上がって定着できる、レギュラーを奪い取るためにとにかく忍耐強く取り組んで欲しいです。日々の積み重ねにかなうものはないと思いますから」 〈前編も公開中です〉

