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「万全じゃない時に無理を…」久保建英“マドリー戦途中出場”のナゼ「ソックスを履く左足首に包帯が」異変にカメラマンは気づいた 

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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photograph byDaisuke Nakashima

posted2025/09/19 06:04

「万全じゃない時に無理を…」久保建英“マドリー戦途中出場”のナゼ「ソックスを履く左足首に包帯が」異変にカメラマンは気づいた<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

レアル・マドリー戦は途中出場だった久保建英。カメラマンが見て撮った事実とは

 サブスタートとなった久保が、ベンチでソックスを調整した折に見えたのは――左足首を固定する包帯だった。

 試合は開始からわずか12分、エムバペが一瞬の動き出しでCBスベルディアを置き去りにすると、迫る新加入CBチャレタ・カーとの肉弾戦をも制して、あっさりと先制に成功する。

 32分にはマドリーCBハウセンが一発レッドで退場となり、ホームチームへの追い風になるかと思われた。しかし前半終了間際の44分、アルダ・ギュレルがエムバペのアシストから追加点を奪って前半終了を迎えた。

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 後半に入って1人多いソシエダが攻勢を強めた中、56分オヤルサバルがPKからゴールを奪い、追加点を目指す中で2枚の選手交代を行うが、久保には声がかからなかった。さらに時が進んで66分、久保が交代でピッチに送り込まれた。その際には歓声と共に「Take」という呼びかけも送られ、期待の高さを感じさせた。

光明は新加入“スペイン代表10番を経験”司令塔か

 直後のマドリーの選手交代では、久保と同サイドの攻撃的なビニシウスとの交代で守備的なフラン・ガルシアが投入され、左サイドバックのカレラスとの2枚体制で久保への警戒を強める意図が見られた。

 ただそんなマークを嘲笑うかのように――細かいタッチでタイミングをはかった久保は、カルロス・ソレールとのワンツーで2枚の間に割り入りながら攻略しボックス内へ侵入。惜しくもCBミリタオに阻まれたものの、チャンスを創出した。

 ソレールは今季加入の新戦力で、バレンシアやスペイン代表で10番を背負ったこともある、中盤の司令塔タイプ。久保との共演はこの試合が初となったが、狭い局面でダイレクトのパスを久保につけるなど、これからの共闘にも期待を持てそう。

 試合は終盤にかけて、数的有利のホームチームが猛攻を仕掛けた。久保もサイドでの突破やクロス、ソレールとのコンビでシュートまで持ち込む場面もあったが、ゴールを奪うまでには至らなかった。ソシエダは4節を終え、2分2敗で17位と昨季に続いてスタートダッシュに失敗している。次節から連戦となる日程の中で久保のコンディションが、チームにとって大事な要因になりそうだ。

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