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日本代表W杯スタメン予想“じつは問題点”「パリ世代が久保建英と鈴木彩艶だけ」、「完敗米国戦のメンバー総替え」が本番もあり得るワケ
posted2025/09/17 11:07
飛び級で東京五輪メンバーだった鈴木彩艶と久保建英。パリ五輪世代で彼らにつづく選手は現れるか
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Kiichi Matsumoto
高地で試合→中2日…“魔のグループK”
日本代表9月シリーズのアメリカ戦は、メキシコ戦からスタメン11人を全て入れ替えて臨み、0-2で敗れた。この結果を受けて辛辣な意見が降り注いでいる。ファンの意見がチームを成長させるのは間違いないが――こんなものもあった。
「スタメンを全て入れ替えるなんて本番ではありえない」
「これでは強化試合ではなく、弱化試合だ」
今回の2試合、森保一監督の采配に肩入れするつもりはない。ただその背景には、カナダ・アメリカ・メキシコの3カ国共催のW杯本大会で、大幅なメンバー変更に踏み切らざるを得ない可能性が存在している。組み合わせ抽選次第でスケジュールや開催地など、グループリーグの試合環境が大きく左右されるからだ。時差の影響などを踏まえて西部、中部、東部の3エリアに開催地が分かれている。しかし、そのなかには中部から東部に移動しないといけない過酷なグループがある。
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特にキツいのが、グループKである。高地のグアダラハラで2試合目を戦った上で、3試合目まで間隔が3日しかないからだ。
米国戦で不発も…メンバー総替えに現実味があるワケ
他にも、メンバー総替えが現実味を帯びてくる根拠はある。
まず前回のカタールW杯。日本は初戦のドイツ戦に勝った後、2戦目のコスタリカ戦でスタメンを5人入れ替える〈ローテーション〉に打って出た。だが実は、もっと大幅に入れ替える可能性もあった。
第2戦は日本対コスタリカが現地時間13時に、同グループのドイツ対スペインは22時に行なわれた。もしもこの順番が逆で、ドイツ対スペインの結果を知った上でコスタリカ戦に臨める場合には、スタメンをさらに〈ターンオーバー〉する可能性があったということを、今大会も森保監督は念頭に置いているだろう。
もう1つの根拠は、高地対策で起こりえるトラブルだ。

