テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「ショウヘイもベッツもパーで十分」“山本由伸ノーノー未遂”敗戦翌朝…ドジャース打撃コーチが大谷翔平らに送ったメッセージ「やりすぎるな、と」
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byNaoyuki Yanagihara,Justin Edmonds/Getty Images
posted2025/09/15 11:07
「パターポーズ」をした大谷翔平だが、ベーツ打撃コーチが送った“テキストメッセージ”とは
大谷はこの日のロッキーズ戦は同点の7回に、打球速度114.3マイル(約184キロ)の痛烈な二塁打を放った。二、三塁にチャンスを広げ、続くムーキー・ベッツが中前に運び、二塁走者の大谷も一気に生還。万全の準備が生んだ勝利でもあった。
さらにこの日は先発した右腕タイラー・グラスノーが躍動した。2回に四球と犠飛で失点するも7回まで無安打投球で、11奪三振。9回に3番手タナー・スコットが先頭に二塁打され、球場は大ブーイング。味方ファンがブーイングを浴びせるのは極めて珍しい。“継投ノーヒッター”は逃すも、スコットは後続を断った。6日のオリオールズ戦では山本が9回2死までノーヒットピッチング。サヨナラ打を浴びたのがスコットだった。直近3試合中、2試合が9回途中まで無安打投球は、メジャー史上初めての珍しい事象となった。
本塁打王争いライバルと“二刀流”で対決か
ドジャースは翌9日、10日も投打がかみ合い4連勝を飾り、地区優勝マジック13が再点灯した。さらに大谷の投手としての次回登板が中9日以上を空けて15日からの本拠地フィリーズ3連戦中に決まった。前回5日はグラスノーが背中の張りを訴え、急きょ代役登板していただけに、ロバーツ監督はこう説明している。
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「前回は予定を前倒しして投げてもらった。少し余分に休養を与えたい」
ナ・リーグ東地区首位のフィリーズ戦はポストシーズン前哨戦となる。さらに本塁打王争いで大谷に2本差でトップに立つカイル・シュワーバーとの直接対決は注目必至だ。自らライバルを封じて、バットでは差を詰められるか。地区優勝争いも、タイトル争いも、一気に過熱していくことだろう。
ナゾの「パターのポーズ」を打撃コーチに聞くと
ちなみに、この3連戦中の取材の“裏テーマ”は、大谷が7日のオリオールズ戦で菅野から2本塁打を放ち、グラウンドを一周する時に2度披露した「ゴルフのパターのようなポーズ」の詳細を探ることだった。
取材初日の練習前にディノ・エベル三塁ベースコーチを直撃したが、「僕もそのポーズは見たけど、分からないんだ。今度聞いておくよ」と話していた。
結局、詳細は分からず試合が始まると、地元局「スポーツネットLA」のジョー・デービス氏が中継中にアーロン・ベーツ打撃コーチが前日の朝、大谷、ベッツ、フリーマンのMVPトリオにグループメッセージを送ったことを紹介した。

