テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER

「ショウヘイは最高の先発の1人。役割は…」ドジャース敏腕本部長も“本塁打王争いシュワーバーと対決”大谷翔平も…PS前哨戦、異例の光景

posted2025/09/23 06:02

 
「ショウヘイは最高の先発の1人。役割は…」ドジャース敏腕本部長も“本塁打王争いシュワーバーと対決”大谷翔平も…PS前哨戦、異例の光景<Number Web> photograph by Ronald Martinez/Getty Images

大谷翔平が所属するドジャースとフィリーズ。ポストシーズンに向けての前哨戦はグラウンド外でも始まっていた

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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ワールドシリーズ連覇に向けて、勝負の秋を迎えた大谷翔平とロサンゼルス・ドジャース。日本ハム時代から大谷を追う番記者が“テレビに映らない舞台裏”を記す。〈NumberWebレポート:随時配信〉

ショウヘイは最高の先発の1人。ただ10月は…

《9月15日 VSフィリーズ(ドジャースタジアム)●5-6》
《9月16日 VSフィリーズ(ドジャースタジアム)●6-9》
《9月17日 VSフィリーズ(ドジャースタジアム)◯5-0》

 9月15日の試合前。アンドルー・フリードマン編成本部長がグラウンドに現れると日米メディア総勢20人ほどの囲み取材が始まる異例の光景となった。

 話題の中心はポストシーズン(PS)進出時の大谷の起用法。「翔平はナ・リーグ最高の先発投手の一人。彼の役割がどうなるかは“我々がいつ試合をするか”による」と含みを持たせ「10月は何が起こるか分からない。昨年のビューラーのように先発が最後を締めくくることもある」とも話した。

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 まだPS進出が決まっていない状況で、日本のプロ野球取材ならこういった話題は起こり得ないだろう。こういった話題になっても「目の前の試合に集中したい」というコメントに終始するに違いない。もちろん、フリードマン編成本部長も「今は残り試合でできるだけ多くの試合に勝つことに集中している」と話したが、現時点のプランや考え方の一端が披露され、興味深く聞いていた。

ルーティンに忠実な大谷の“気になる変化”

 試合は大谷と本塁王を争うフィリーズのカイル・シュワーバーが初回に先制の53号ソロ。左打者対策としてオープナー起用された左腕アンソニー・バンダの外角スライダーを右手一本で右中間席へ運んだ。マジック1としていたフィリーズはブルワーズに続いて90勝に到達し、ナ・リーグ東地区2連覇を果たした。

 一方、ドジャースは大谷が5回に右翼線二塁打を放つなど、1安打2四球、1盗塁で今季自己最長20試合連続出塁など奮闘したが、フィリーズに敗れ地区優勝マジックは10のまま。あっけない敗戦となった。

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