「昨年は巨人ドラ4が参加」夏の甲子園を逃したプロ志望球児がエスコンなど北海道にいた…魅惑の190cm両打ちショート、最速146キロ右腕とは 

「球速はマックス146km/hくらいです。スライダー、カットボール、ツーシーム、スプリット、スライダー。スライダーは横に曲がるタイプです。これでストライクが取れます。今年の地方大会は、全道のベスト8まで行きましたが、札幌日大に1対8で負けました。支部の試合は全部自分が投げて、腕に張りがあったんです。筋肉が腫れた状態で札幌日大戦に投げて、4回で5失点してしまいました。

　大会が終わってからサマーキャンプに参加する1週間くらいまでノースローできて、ここで久しぶりに投げ始めました。ようやく慣れてきて、今日は好投できました。靱帯などは大丈夫でした」

――サマーキャンプ参加の経緯、参加しての感想は？

函館大学付属有斗・長谷川の投球フォーム　©Kou Hiroo

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「発表されてすぐに申し込んでいました。とわの森三愛高校と試合をしたときに、相手の監督さんがサマーキャンプの話をしてくださって、それをもとに調べて、行くことにしました。道外の人も参加しているので知り合いが拡がるのがいいですね。チームとしても日に日にまとまりができて良くなっているので、良かったなと思います。全体的に打力がいい選手が多かったと思います。だからそういう選手を抑えることができれば自信になります。

プロ志望届を出そうと思っています

――今後の進路については？

「一応プロ志望届は出そうと思います。育成でも指名されたら行こうと思います。僕自身は高校からプロに行く方がいいと思います。大学に行って4年間で進化できればいいですが、怪我をする可能性もありますし、そういう面ではプロに行けるうちに行った方が良いと思っています。

　173cmと大きくないですが、1年生の時から体の使い方、トレーニング方法を監督さんに指導いただいて、球速もコントロールもついてきました。まだ腕が完ぺきではないですが、もっと球速は出ると思います」

　目的意識を持って参加しているだけに、打てば響くように答えが返ってくる。昨年はこのサマーキャンプから、石井が言及した石田ら2人がプロに進んだが――第1回で沖縄の「ジャパンサマーリーグ」も含めて、今年のドラフトで指名される選手は出てくるだろうか。〈第1回からつづく〉