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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「昨年は巨人ドラ4が参加」夏の甲子園を逃したプロ志望球児がエスコンなど北海道にいた…魅惑の190cm両打ちショート、最速146キロ右腕とは
posted2025/08/30 11:06
エスコンフィールドでも開催された「「LIGAサマーキャンプ」
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kou Hiroo
今年も昨年に続き「LIGAサマーキャンプ」が行われた。主催者は一般社団法人「Japan Baseball Innovation」。代表の阪長友仁氏は、全国で高校野球のリーグ戦「Liga Agresiva」を展開し、参加校は193校に及んだ。
サマーキャンプは8月2日から11日まで、全国から集まった64人の高校3年生が4チームに分かれてリーグ戦を展開。栗山町民球場に加えて今年は新十津川ピンネスタジアムで試合を行い、最終日はエスコンフィールドHOKKAIDOでファイナルゲームが行われた。
プロ注目の有望選手に話を聞いた
全国から参加した選手の中には、プロも注目する有望選手が何人もいた。彼らに話を聞いた。
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〈濱岡蒼太:神奈川県立川和高校〉
クレバーな左腕として注目を集める濱岡は、神奈川大会で敗退してから参加を決めたという。
「川和高校は5回戦まで進出しましたが、平塚学園に1対8で負けました。地方大会では、直前にけがをしたこともあり救援でした。先発として試合を作る経験をしていなかったし、その機会があればと思ったので敗退が決まってから申し込みました。
もともと川和高校はLiga Agresivaに参加しています。監督が、サマーキャンプというのがあるよと紹介してくださいました。サマーキャンプでは阪長さんから『君たちには次がある』というお話を聞いて、その事をすごく実感しています」
――自らの特徴をどう自己分析するとともに、今回のサマーキャンプに臨んでいますか?
「投手としては、バッターやランナーとの駆け引きを得意としていて、後はカットボールが武器です。コントロールに自信があるかと言われれば、それほどではないんですが、ただゾーンにしっかり強く投げることを意識しています。ここに来るまで会ったこともない選手と一緒にチームを組んでいますが、日に日に連携とかもうまくなって、成長しているなって。充実しています。
リーグ戦のレベルは高いですね。戦ううちにバッターもだんだん適応してきています。投手は少しずつ疲労がたまるんですが、いろんな人がケアをしてくれたり、自分もサポートをしたりしています。すごくハイレベルで、自分にとってもいい学びになっていると思っています。このサマーキャンプでは慣れない環境にしっかり適応していきたいです」
エスコンで最速147キロを計測…プロ志望一択
――川和高校は進学校で、先輩には慶應義塾大に進んでヤクルトに1位で入団した加藤幹典さんがいますが、進学は考えていない?

