酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
投手・大谷翔平は「異次元の完成形へ」「苦戦ドジャースの新戦力」今季もMVP最有力の理由は“手術前より進化”160キロ剛速球だけでない
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph byNanae Suzuki
posted2025/08/18 17:02
投手復帰した大谷翔平。数値的に見てもフォーシームなどで進化が見られる
〈Baseball Reference〉
サンチェス(フィリーズ)6.0/投手
クロウアームストロング(カブス)5.9/外野手
大谷翔平(ドジャース)5.8/二刀流
スキーンズ(パイレーツ)5.7/投手
ウィーラー(フィリーズ)5.3/投手
〈Fangraphs〉
大谷翔平(ドジャース)6.8/二刀流
クロウアームストロング(カブス)5.3/外野手
タティスJr.(パドレス)4.9/外野手
ぺルドモ(ダイヤモンドバックス)4.8/遊撃手
ターナー(フィリーズ)4.8/遊撃手
今季は両サイトでかなり評価が分かれている。両方の5傑に入っているのは、大谷とPCAことクロウアームストロングだけだ。7月は.204とかつてない不振に陥った打者・大谷だが、8月に入って、大谷は打撃でもすさまじい成績を残しつつある。今季もMVPの最有力候補と言ってよいだろう。
「完成形」を目指してマウンドに立っているはず
大谷は「次の手術はもうない」と断言している。投手・大谷翔平は今「完成形」を目指してマウンドに立っているのだろう。貴重な日々が続く。まさに底なしのポテンシャルといった感じだが――今季はどんな投打の成績でフィニッシュするのだろうか。

