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「狙い通りです」鎌田大地が“597億円補強”リバプールを切り刻むスルーパス…負傷退場も「賢いカマダ」がパレスの武器と取材記者ズバリ 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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photograph byChris Brunskill/Fantasista,Getty Images

posted2025/08/16 17:01

「狙い通りです」鎌田大地が“597億円補強”リバプールを切り刻むスルーパス…負傷退場も「賢いカマダ」がパレスの武器と取材記者ズバリ<Number Web> photograph by Chris Brunskill/Fantasista,Getty Images

負傷によって前半途中での交代となった鎌田大地だが、リバプール相手に存在感を見せた

 特にボールを支配して攻めにいくべき試合では。元来、グラスナーが好むスタイルであると同時に、イングランドでも「フットボールIQ」の高さが認められるようになってきた、日本代表でも発揮されている鎌田のポゼッション能力が活きる戦い方で臨む試合でもある。

「練習で攻撃の部分はやったりしています。そういう部分が上手く出せているところもあるにはあるので、下のチームとやる時には、また違った部分が必要になってくると思う。シーズンを通して、そういう部分もやっていければいいんじゃないかなと思う」

「また新しいタイトルを獲るチャンス」

 鎌田曰く、今季は国内外で「4つの大会に出る」シーズンだ。試合翌日に下ったCASによるEL(ヨーロッパリーグ)出場権剥奪の裁定は、パレスの訴えを却下する形となった。だが、鎌田の言葉を聞く限り、チームの士気が損なわれるとは思えない。

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「カンファレンスリーグに出るなら出るで、また新しいタイトルを獲るチャンスだと思いますし、ヨーロッパ(リーグ)に出ても、カンファレンスに出ても、チームがしっかりとやれば良い結果は得られる面子が揃っていると思う」

  本人は、間違いなくその「面子」の1人。本稿執筆時点では、まだ精密検査の結果は公表されていない。だが、グラスナー監督も言っていた。「それほど深刻な症状ではないが、(17日の開幕節チェルシー戦から)1、2試合は欠くことになるのかもしれないね」と。長丁場のシーズン本番を前に、不安ではなく、あくまでも期待を抱かせる穏やかな表情で。

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