テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
“テレビに映らない”大谷翔平「西武にいる息子の話をショウヘイが」“エンゼルス同窓会”で恩師歓喜…ルフィ特製フィギュアは「大谷グラブ」
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byMeg Oliphant/Getty Images
posted2025/07/11 11:05
ホワイトソックス戦での大谷翔平。エンゼルス時代の恩師やコーチと再会を果たした
第5打席は二ゴロで一塁まで激走して併殺を免れた。1点を返して一塁走者として残り、ベッツの犠飛で同点。そして、スミスの打席で2ストライクからの3球目に二盗を決めた。企図は5月23日のメッツ戦以来、成功は同20日のダイヤモンドバックス戦以来、38試合ぶり。四球を挟み、フリーマンの右前適時打でサヨナラのホームへ滑り込んだ。先発したクレイトン・カーショーが大リーグ史上20人目の通算3000奪三振を達成した記念日に劇的な逆転サヨナラ勝利で花を添えた。
もし大谷がサヨナラ本塁打を打っていたら…
サヨナラ勝利でスタンド、グラウンドが沸く中、メディアは会見や囲み取材に備えて、5階の記者室から球場地下の会見場やクラブハウスに向かわないといけないため、ドタバタの展開となる。この日も同じで、メディア専用のエレベーターに乗ると、日本メディアの一人がひと言を漏らした。
「最後の場面で大谷が本塁打を打ったら、本塁打球をキャッチした人の取材どうする予定だった?」
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スタンドに向かえば、帰路に就くファンや大興奮のファンでごった返し、まずスムーズに会見場やクラブハウスに帰ってこられない。かつては9回表の本塁打でスタンドに向かったことがあるが、会見場到着はギリギリだった。サヨナラ本塁打に限っては本塁打球キャッチのファンに対する取材は控えている。
ワンピースナイトで球場が“麦わらの一味”
《7月3日 vsホワイトソックス(ドジャースタジアム)◯6-2》
この日は人気アニメ『ONE PIECE(ワンピース)』とコラボレーションした「ワンピース・ナイト」。先着4万人にルフィのトレードマークの麦わら帽子やトレーディングカードが配られた。
世界的人気漫画とのコラボレーションとあって、ドジャースタジアムの球場周辺には試合開始の数時間前から長蛇の列ができた。集まったファンらはルフィのように麦わら帽子をかぶり、フォトブースで写真に納まる人や笑顔でプレーボールを待ちわびる人が見られた。
ちなみに大谷は花巻東時代の寮生活で『ワンピース』の掛け布団を使用していたほどの大ファンである。過去に「GLAY」のボーカルTERUが、作者の尾田栄一郎氏の自宅で大谷も交え、バーベキューをしたことを明かすなど親交もある。


