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甲子園の風BACK NUMBER
「体重が急に10キロ近く落ちて…」京都の名門野球部主将を襲った“ある異変”…「疲れているのに眠れない」「極度の倦怠感」その“まさかの理由”
text by

沢井史Fumi Sawai
photograph byFumi Sawai
posted2025/07/09 11:00
京都の強豪・立命館宇治高の野球部主将を務める伊藤央太。4番で捕手とまさにチームの“要”の存在だが、昨年から突然襲われた病魔と闘っている
その直後の新チームでは背番号3を背負い、秋季大会では3番を打った。
だが、冬を迎える頃から身体に異変を感じるようになった。
「ご飯をかなり食べていても体重が落ちていくようになったんです。その頃は体重が75キロあったんですけど、一時期は66キロまで落ちてしまって」
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それでも連日の練習疲れで体重が落ちているだけだと思い、深刻には受け止めていなかった。食欲もあり、その他の健康面でも気になる点はなく、一時的なものだろうと思い込んでいた。
突然、伊藤を襲った身体の不調
だが、日を追うごとに違った症状も目立つようになった。
「練習で疲れているのに、寝ていても夜中に何度も起きることがありました。トイレにも何度も行きましたし……。それから、練習でもだんだん疲れやすくなっていって」
さらに深刻になったのは2年生になる直前、前述の里井監督が触れた3月だ。
短い距離を走っただけでもすぐに動きが鈍くなるようになった。チームの窮地ではあったが、身体のキレもなく、極度の倦怠感などを訴えるようになった伊藤は、試合出場を控えるようになった。
そして、その異変は次第に、目に見えるほどになっていく。
<次回へつづく>

