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甲子園の風BACK NUMBER
「志望校は京大です」春季大会で“ノーノー”達成…京大23人、阪大43人合格“偏差値73”大阪の公立進学校に現れた186cm、92kgエースとは何者か?
posted2025/07/04 11:00

大阪府内でも屈指の進学実績を誇る三国丘高校。野球でも3年連続で府ベスト16に進出する強豪公立校に現れた大型エースの正体とは?
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沢井史Fumi Sawai
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Fumi Sawai
7月に入り、日本の各地で甲子園につながる地方大会が始まりつつある。大阪桐蔭や履正社など、強豪私学がひしめく大阪府でも今後、多くの注目校による熱戦が期待されている。一方、そんな激戦区でここ数年、毎年のように上位に顔を出す公立校がある。それが府内屈指の進学校でもある三国丘高校だ。春季大会ではノーヒットノーランも達成するなど、今年も注目の同校エース右腕に話を聞いた。《NumberWebインタビュー全2回の1回目/つづきを読む》
186センチ、92キロ。
まるでドラフト候補の選手のような分厚くたくましい体格が目を引く吉満晴人は、大阪府内屈指の進学校・三国丘高3年生のエースだ。
大阪府屈指の進学校・三国丘
三国丘は偏差値70をこえる難関校で、大阪の高校ではトップクラスの進学実績を誇る。
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昨年度も京大23人、阪大43人、神戸大に21人と国公立の難関大を中心に多くの合格者を出している。一方で、野球の面でも3年連続夏の大阪府大会でベスト16まで進出するなど、公立校ながら近年、高い実力をみせつつある。
吉満の取材に訪れた日は、降雨のため屋外での練習が出来ず、トレーニングがメインの練習メニューだった。そのため、ユニホームや練習着でもなくTシャツに半パン姿だったが、Tシャツがパツパツになるほどはちきれそうな肉体は、私学の強豪校にいる選手と遜色ない。