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「志望校は京大です」春季大会で“ノーノー”達成…京大23人、阪大43人合格“偏差値73”大阪の公立進学校に現れた186cm、92kgエースとは何者か? 

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沢井史

沢井史Fumi Sawai

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posted2025/07/04 11:00

「志望校は京大です」春季大会で“ノーノー”達成…京大23人、阪大43人合格“偏差値73”大阪の公立進学校に現れた186cm、92kgエースとは何者か?<Number Web> photograph by Fumi Sawai

大阪府内でも屈指の進学実績を誇る三国丘高校。野球でも3年連続で府ベスト16に進出する強豪公立校に現れた大型エースの正体とは?

 1年生の夏から背番号18をつけてベンチ入り。2年春は腰を負傷してベンチを外れたが、その秋から背番号1を背負い、マウンドを守り続けている。

 出身は三国丘のある大阪府堺市からほど近い大阪府和泉市出身。

 幼い頃からフットサルなどスポーツに慣れ親しみ、小学校1年から野球を始めた。小学校低学年の頃は主に野手だったが、6年生になるとチームの指導者から投手転向を勧められた。

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 そこから吉満の野球に対する世界観が広がったという。

「ピッチャーは試合を支配できますし、三振を取れた時の爽快感が何とも言えません。ピッチャーをするようになってから野球の面白さを感じるようになりました」

 石尾中では学校の軟式野球部に所属し、マウンドで腕を振った。当時から速いストレートに自信を持ってはいたが「コントロールがあまり良くない方で、ボールがどこに行くか分からない時もありました」と苦笑いする。

野球を続けるきっかけとなった「ある出来事」

 実は、高校では野球を続けるべきか迷っていた時期もあったという。

 中学時代は学業成績も常に学年で上位を維持していた。進学校へ進むためには、夏休み以降は勉強に励むつもりだった。

 だが、ある出来事が吉満の気持ちを奮い立たせることになる。

<次回へつづく>

#2に続く
練習時間は90分、グラウンド使用は週2日でも…「偏差値73」大阪の超進学校に現れた186cmエースが目指す“ベスト16の壁”越え「体重は去年から7kg増」

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