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巨人監督退任2日前、長嶋茂雄が星野仙一に掛けた“不思議な電話”…「冷たかったものな」同年、仰木彬の退陣のウラで星野が守った“ある約束” 

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永谷脩

永谷脩Osamu Nagatani

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photograph byJIJI PRESS

posted2025/06/29 11:01

巨人監督退任2日前、長嶋茂雄が星野仙一に掛けた“不思議な電話”…「冷たかったものな」同年、仰木彬の退陣のウラで星野が守った“ある約束”<Number Web> photograph by JIJI PRESS

2001年の退団会見の2日前、長嶋茂雄は星野仙一に“ある電話”を掛けていた

 だが、オリックスは買収前の阪急色の漂う山田よりも、新鮮さを求めて石毛宏典(元ダイエー二軍監督)擁立の動きを見せた。山田ヘッドにオリックスから就任要請がないと知った時、星野は自ら身を引くことで、次期監督と男の約束を果たそうとしたのだった。

「オレの性格をよく知っている人にしてみれば、こんな成績で監督を降りるというのは不思議だっただろうな」と語っていた星野監督。シーズン前の異常なまでのマスコミへの登場頻度といい、何か達観したような姿は、長嶋監督以上に辞め時を考えているように思えてならなかった。“いい形で、山田との男の約束を守りたい”という思いを胸にスタートした今シーズンだったが、彼もまた、優勝を逸したことでユニフォームを脱ぐ決意をした。

#3に続く
長嶋茂雄「今日の秋の空のように爽やか」あの巨人退任会見、本当のウラ側…読売新聞が警戒した“不買運動”、王貞治はポツリ「ミスターにふさわしいね」
この連載の一覧を見る(#1〜3)

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