「正直、お給料は…」巨人チアのダンスキャプテンが明かす“じつは体育会系”ヴィーナスのリアル「キラキラ踊ってるだけじゃない」「あえてピリつかせます」 

――個人的に気になっているのが、両手を背中の後ろで合わせてキリッと直立する“ヴィーナス立ち”。美しい姿勢ですけど、あの状態で待機するのは相当しんどいですよね。

高坂　ヴィーナスの伝統ですね。たしかに大変ではあります（笑）。控室に戻ったときはさすがにあの姿勢ではないんですけど、試合中に待機しているときは基本的にヴィーナス立ち。ただ、ちょっと去年はメンバーのケガが多かったので、待機時間が長い時は体が冷えてきたり動きにくくなったりするので、いまはなるべく体を動かすようにしています。

――今年のパフォーマンスの見どころを教えていただければ。

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高坂　今年のメンバーのデビュー時に21人全員で踊った『Sing』（Pentatonix）がものすごく楽しくて！　本当にみんな心から楽しんで踊っているので、ぜひ注目して見てほしいです。あとは5回終わりの「TYOダンスタイム」。少しずつ浸透してきて、お客様も一緒に踊ってくれるようになったのが嬉しいですね。

「エモい！　ヤバい！」感動の瞬間

――目に映る部分でも映らない部分でも研鑽を重ねているヴィーナスのみなさんですが、観戦の目的が野球である以上、パフォーマンスを披露するイニング間は買い出しや休憩の時間になりがちです。それを寂しいと感じることはありませんか。

高坂　それはまったく気にならないです。むしろ「どうぞどうぞ！　おいしいお弁当、買ってきてね！」って（笑）。もちろん多くの方に見てもらえるのが一番なんですけど、見てくれる方が少なくても、変わらず全力で楽しませたい。私たちマスコットの役目は、ファンの皆さんと選手をつなぐ架け橋なので。どんなときも自分たちが楽しんで応援を盛り上げることが、ひとつのチームとして大事なのかなって思います。

――高坂さんはどんなときに「私もジャイアンツの一員なんだ」と思いますか？

高坂　自分で言うのはちょっとおこがましいんですけど……。去年、セ・リーグで優勝して、オレンジのテープが舞うなかで東京ドームのグラウンドを一周したとき、「すごい！　ジャイアンツにちゃんと関われている！」ってあらためて実感しました。

――では、ヴィーナスになってからの4年間で一番“エモかった”ことは？

高坂　えー！　なんだろう、いっぱいありすぎて悩みますね。去年の11月にヴィーナス30周年のアニバーサリーイベントがあったんです。そこで30年のヴィーナスOGが集まったときに、「うわー！」って感動しちゃって。創設メンバーの方もみなさんキラッキラしていて、「えっ、私もあんな素敵になれるってこと？」みたいな（笑）。ヴィーナスの伝統を感じましたし、カッコいいレジェンドたちの姿を見て「エモい！　ヤバい！」って言葉では言い表せない気持ちになりました。　 〈大倉かりんさん編につづく〉

 

#2に続く

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