大谷翔平から“甲子園唯一の三振”を奪った投手「本当の実力は分からなかった」当時のリアル…帝京高“プロ注目エース”を苦しめた花巻東打線 

石倉　そうですね。何か拓郎さん自体、やっぱ思うように打ち取れてないっていうところもありましたし、予選ほども上がっていないなっていうところも見て取れたんです。なおかつ、やっぱり花巻東の打線がこうファウルで粘って、際どいところはカットして見逃してっていうところがあったので……。

帝京・前田監督から言われた「石倉行け！」

――具体的に前田監督から「じゃあ、石倉行け！」って言われたのはどのあたりですか？

石倉　多分、かなり序盤だったと思うんですが。

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――結果的に4回2アウトから登板していますね。5－5の同点に追いつかれた直後でランナーが一塁にいました。いきなりピンチの場面での登板となったのですが、その回は抑えています。流れ的にはもう4回裏の花巻東の攻撃中には多分「行け」って言われていたのかなと。

石倉　いや、多分その前。僕もはっきり覚えていないんですけど、多分もうちょっと早い段階で、もしかしたら3回とかそれくらいから言われていた可能性はあったかと思います。前の回ぐらいから様子を見ながら肩を作っていたかなっていう覚えはありますね。

――伊藤投手の後を受ける形で登板したわけですが、結果的に最後まで投げきっています。その間、大谷選手とは2打席対戦することとなりました。

石倉　そうですね。2回対戦しました。

――最初の打席は7－5と帝京が2点リードで迎えた6回裏です。花巻東の1、2番の出塁を許してノーアウト一、三塁というピンチの場面でした。結果としてレフトフェンス直撃の強烈な一打を打たれてしまうわけですが、この場面で打者・大谷をどう攻めたのか、覚えていらっしゃいますか？

《インタビュー第2回に続く》

#2に続く

大谷翔平の甲子園伝説「あれはヤバかった。破裂音みたいな」「流し打ちであそこまで…」対戦投手がいま語る「打者・大谷はなぜ“衝撃的”だったか？」

#3

大谷翔平の高校時代に新証言「当時は投手として注目されていた気が…」甲子園で対戦した投手が明かす「大谷から唯一の三振を奪った打席」秘話

#2

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#1

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