プロ野球PRESSBACK NUMBER
広島カープ選手と結婚、23歳で芸能界引退…元「学園祭の女王」が明かす“超売れっ子時代”「タイトな衣装で…聖子ちゃんじゃないの?って」
text by

田中仰Aogu Tanaka
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/06/09 11:01

かつて「学園祭の女王」として人気を集めた元アイドルで現在はタレントの緒方かな子
緒方 当時はそういうキャラ付けだったんです! だから言葉は荒くないのに格好だけ強そうでちょっと不思議なことになっていかもしれません。
――芸能界デビュー以降、どのような仕事をしていたのですか。
緒方 最初は『ヤングジャンプ』などでグラビアのお仕事をいただきました。CDデビュー後は、歌手の活動と並行して『アイドル共和国』(テレビ朝日系バラエティ番組/のちの『桜っ子クラブ』)にも出演するように。並行して学園祭や地方の営業に行くこともありましたね。
ADVERTISEMENT
――「学園祭の女王」と呼ばれていた時代。
緒方 1カ月に学園祭で20回ライブをしたこともありました。午前中は東京、午後は大阪とか珍しくなくて。よく新幹線まで走って移動してました。高校生だったので半休の日は通学。休みは元日と次の日くらいでした。だから当時、どうやって生きていたのかまったく記憶がないんです。
木村拓哉に救われた話
――『アイドル共和国』では、あのSMAPとも共演されてるんですよね。
緒方 一つ、鮮明に覚えているエピソードがあるんです。じつは木村拓哉さんに助けてもらったことがあって。番組内で商品プレゼントを紹介するコーナーで、ある日、長文のカンペが離れた場所にあったんです。わたし目が悪いので、途中で読めなくなりまして。生放送中なのにヤバい……と頭が真っ白になったときに、サーッて走ってきた方がいた。それが木村さんでした。「プレゼントだってよ! よろしくね!」ってコーナーを締めてくれたんです。ピンチを救ってくれた恩人なんですけど、直接お礼を言えてなくて。
というのも当時、噂が立ってしまうから、SMAPと出演者が番組外で話すことは禁止されていたんです。吾郎くん(稲垣吾郎)とは同じクラスだったので、高校では普通に話してたんですけどね(笑)。
――すごい世界ですね。エピソードはもちろん、稲垣吾郎さんと同じクラスだったとは。