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広島カープ選手と結婚、23歳で芸能界引退…元「学園祭の女王」が明かす“超売れっ子時代”「タイトな衣装で…聖子ちゃんじゃないの?って」
posted2025/06/09 11:01

かつて「学園祭の女王」として人気を集めた元アイドルで現在はタレントの緒方かな子
text by

田中仰Aogu Tanaka
photograph by
Hideki Sugiyama
◆◆◆
――激動の人生を歩まれてきてますよね。「人気タレント時代に芸能界引退」「プロ野球選手と結婚」「のちに夫がカープ3連覇の名将に」と。そもそも芸能界に入ったきっかけは。
緒方かな子(以下、緒方) もともと地元広島で子役モデルをやっていたんです。でも中学生の頃に一度やめました。土日に仕事が入ると友だちと遊べなくなるのがイヤで。そうしたらおばあちゃんが明らかにガッカリしていて。勝手にオーディションに応募までしていたんです。
17歳で上京…“元ヤン”設定だった
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――それが1988年のオーディション「ロッテ CMアイドルはキミだ!」。15歳のときですね。
緒方 グランプリにはなれなかったのですが、そこで芸能事務所にスカウトされました。上京したのは17歳のときですね。広島から東京の高校に編入しました。上京する飛行機のあいだ、親元を離れる寂しさから一人ずっと泣いてましたね。
――17歳ですもんね。不安だったかと思いますが、楽しみにしていたこともあったのでは。
緒方 もともと聖子ちゃん(松田聖子)のファンで、ああいうヒラヒラな衣装が着れるんだ……という期待がありました。ところが当時、事務所がタレントを売り出すときにキャラ設定があったんです。それがわたしの場合「元ヤン」、街でスカウトされた不良という。当時バブルだったことも重なって、最初に渡された衣装がボディコン風で超タイト。あれ、聖子ちゃんじゃないの……?ってショックでした(笑)。それに不良の設定なのに、ライブで「ヘイ! みんな乗ってるかい?」と言えなくて。母から目上の人への礼儀を厳しく教えられてきたので、「みんな……盛り上がってますか?」くらいが精一杯でした。
「学園祭の女王」と呼ばれるまで
――たしかに1991年のデビュー曲『天使の罠』の歌詞を見たのですが、「いい気にさせて 地獄に堕とす 貴方 男にしたいの」とか、少し不良のイメージなんですよね。