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広島カープ選手と結婚、23歳で芸能界引退…元「学園祭の女王」が明かす“超売れっ子時代”「タイトな衣装で…聖子ちゃんじゃないの?って」
text by

田中仰Aogu Tanaka
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/06/09 11:01

かつて「学園祭の女王」として人気を集めた元アイドルで現在はタレントの緒方かな子
緒方 学校が堀越だったので。当時、登下校をねらった“カメラ小僧”がいたんです。それも階段の下から狙われることもありました。だから電車も気軽に乗れず、移動が大変でしたね。今では考えられないですよね(笑)。
超売れっ子時代…強制入院も
――高校に通いながら、地方の営業や番組出演という仕事。超ハードワークだったかと思います。
緒方 体調はしょっちゅう壊してました。若かったからできたんでしょうね。深夜に仕事から帰宅して朝7時に起きて、学校か仕事に向かうという生活でした。でもそこは30年前ですから。40度の熱が出ても点滴して続行です。20歳の時にいちど、緑の液を吐いて……髄膜炎(ずいまくえん)でした。さすがにその時は強制入院で、2週間ぐらい仕事を休みました。
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――広島に帰りたくなったことはないんですか。
緒方 デビュー当初は何度もありました。ホームシックにならないように実家への電話は禁止されていたのですが、公衆電話からこっそり家族と連絡をとっていましたね。ただ17歳で芸能界に入ったので、そういう世界だろうとも思っていました。いま自分の子どもが仮にそんな状態なら、「関係ないから帰っておいで!」って言いますけどね。
――遊ぶ時間もほとんどなく、仕事、仕事ですか。
緒方 デビューして6年間くらいですね。なんであんなに働けたんだろう、と思います。たまのオフも、誰とどこに遊びに行って何時に解散するか、事務所に言わなきゃいけませんでした。送り迎えもマネージャーです。20歳過ぎてからは自由になりましたけど。仕事も徐々にバラエティ番組の仕事が増えていきました。レギュラーと準レギュラー合わせて週に3、4本くらい番組に出演していた気がします。
――そうして23歳で芸能界を電撃引退されます。当時カープの選手だった緒方孝市さんとはどのように出会ったのでしょうか。
〈つづく〉

