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「オオタニのボブルヘッドは歴史上最もユニーク」大谷翔平が大爆発のボブルヘッドデーにドジャースファン直撃「大谷のおかげで…」「山本由伸も好きよ」
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南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2025/05/27 06:00
5月15日のボブルヘッドデーのアスレチックス戦で2本塁打6打点の活躍をした大谷翔平
ゴールドの大谷翔平ボブルヘッドが!
「顧客との会話のきっかけになるし、物事をあまり深く考えすぎないようにと気づかせてくれること。ボブルヘッドって、首がバネで揺れるし、コミカルじゃないですか。だから、特にストレスを感じている時に、ふっと見ることで気分転換になります。ドジャースナインが野球を楽しんでいるように、自分も楽しむことを忘れないようにしようって」
50個ほどのコレクションの中で、特に思い入れのある2個をあげてくれた。まずはドジャースで67年にわたって専属実況中継アナウンサーを務め、3年前に亡くなったビン・スカリー氏のもの。「ずっと、彼の声を聞いて試合を見ていたので。本当に素晴らしいアナウンサーでした」。そして、ゴールドの大谷翔平のボブルヘッドだ。ドジャースのシーズンシート会員限定で、25年の更新者のみに配布されたもの。「僕はシーズンシート会員じゃないです。いただいたものですが、数量限定でレアなので、(手元にあって)嬉しいです」
ちなみに今日は大谷のボブルヘッドデーですと筆者が伝えると「あ、今日!?そうなんですか。(今日は行けないけど)8月の大谷のボブルヘッドデーの試合に行こうと思っています」。ボブルヘッドはシュア弁護士のドジャースとの思い出を繋いでくれる存在である。
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今季、大谷のボブルヘッドデーは4回設けられている。今日は第2弾の配布日。今回は昨季、史上初めて達成した50+50(54本塁打、59盗塁)を記念としたスライディング姿のものだ。
数時間前からボブルヘッドを求めた人々が殺到することを心配し、早めに球場へ向かったが杞憂だった。チケットを購入した来場者全員に配布されるため、混雑していない。
岩手県から社員旅行で観戦
それよりも、試合前のスタジアムツアーに多くの日本人が参加していたことが印象的だった。数十人ごとに1グループとして、ツアーが実施されていた。
ある5人組の団体は、岩手県から社員旅行で参加したという。3月上旬、新入社員の男性が入社してから、渡航の計画を立て始めた。翌日(16日)がエンゼルス戦のため「(菊池)雄星と大谷の対戦を見れたら」と。岩手県出身の大リーガーみんなを応援するための最適な渡航の日程を選んだ。
「ネットで(MLB東京シリーズの)法被を注文し、気合いを入れてきました!」、「初めてのアメリカなんです」、「初めて飛行機に乗った人もいます」、「(新入社員の)彼は高校時代に朗希選手と対戦したことがあるんです」など、口々に説明してくれる。
「(初めて来た)ドジャースタジアムはすごい!規模が違う」と目を輝かせる。もちろん初めてのボブルヘッドも手にして、皆さま嬉しそうだった。
ゲートが開門し、続々とドジャースファンが入場する。



