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「オオタニのボブルヘッドは歴史上最もユニーク」大谷翔平が大爆発のボブルヘッドデーにドジャースファン直撃「大谷のおかげで…」「山本由伸も好きよ」
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南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2025/05/27 06:00

5月15日のボブルヘッドデーのアスレチックス戦で2本塁打6打点の活躍をした大谷翔平
「happyです!開けるのが楽しみ」とスター・ウォーズのTシャツを着用する3人家族は笑顔を見せた。「スター・ウォーズもドジャースも両方大好きだから、好きなもの2つが結婚したみたいで最高!」と長女が目を輝かせた。「どちらにも興味なかった夫が亡くなってから、みんなで行ってみようかって」家族行事になったと母親が肩をすくめた。2月にチケットを買い、今日この日を楽しみに待っていたのである。
「大谷のおかげで…」「山本も好きよ」
スター・ウォーズのコスプレをした2人組から、この日にかける意気込みを感じた。
「球団がギブアウェイ(記念品配布)の日を発表してから、すぐにチケットを買ったんですよ。(明日も来たかったけど、)球場から離れたところに住んでいて、仕事もあるから、今日だけね」と女性が言う。だが、ドジャースファンの2人は、過去に配布された大谷のボブルヘッドを持っている。「大谷のおかげで去年のワールドシリーズを勝てたと思う」、「うん、そうそう」と2人でうなづく。「山本も好きよ。ちょうど今夜投げるしね」と女性が山本由伸の好投に期待を寄せた。
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そんなドジャースファンの期待を一身に背負い、アスレチックス戦に山本が先発した。
立ち上がりの1回、山本は投球中に声が出るほど、気合いの投球で無失点におさえる。
すると、その1回裏、「1番・指名打者」で先発出場した大谷が今季13号となる先頭打者ホームラン。山本の登板試合では今季2度目の本塁打。4打数2安打1打点を挙げた。
山本は3回に同点2ラン、4回に勝ち越しの適時二塁打を打たれたものの、6回4安打3失点で5勝目を挙げた。
ドジャースは5回にキム・ヘソン内野手のメジャー初本塁打で同点に。6回にミゲル・ロハスが勝ち越しの二塁打を放つなど、9−3で勝利した。
試合後、球団公式SNSでは、バットをライトセーバーに加工して本塁打を放つ大谷をアップ。ドジャースとスター・ウォーズが好きなファンにとって嬉しい1日となった。
ドジャースのボブルヘッドを収集する弁護士を訪問
5月15日。
お昼ごろ、筆者はロサンゼルスのある弁護士事務所へ向かった。ドジャースファンのジョン・シュア弁護士が、収集したボブルヘッドを個室のオフィスの棚に陳列していると聞いたからだ。
シュア弁護士は、快くコレクションを見せてくれた。
「多分、ドジャース戦の初観戦は1993年。たしか子供の時に、父親が連れていってくれたと思います。ボブルヘッドを集め始めたのは高校生の時から。(収集の楽しさについて)ほとんどの選手はチームを去っていくため、象徴的な場面や選手をボブルヘッドが体現してくれることで、その当時を振り返る楽しい機会になることです。チームの状況や選手は入れ替わりますから。また、ボブルヘッドはたかが記念品ですが、品物としての質が高いことも気に入っています。
最初の職場で、他の弁護士がお気に入りのスポーツの記念品を個室オフィスに飾っていまして、それ良いなあと思って。だから20個ほど自宅から持ってきて、窓際に飾りました。同僚から『ボブルヘッドなんて』とからかわれたこともあります。でも、僕は気に入っています」
ボブルヘッドを職場に置いて良かったことがある。