「オオタニのボブルヘッドは歴史上最もユニーク」大谷翔平が大爆発のボブルヘッドデーにドジャースファン直撃「大谷のおかげで…」「山本由伸も好きよ」

　去年8月、ドジャースは本拠地でのオリオールズ戦で、大谷翔平が愛犬デコピンを抱えた“ボブルヘッド”（首振り人形）を来場者に配布した。先着4万人ということで、開門の数時間前から長蛇の列が発生した。

　こうした事態はボブルヘッド界でも異例中の異例だとナショナル・ボブルヘッド殿堂＆ミュージアムの創設者兼CEOのフィル・スクラー氏が認めた。

「（大リーグの試合で）数量限定の場合、（球場の）開場前から行列ができることがよくあります。コレクション用に欲しい人や売ってお金にしたい人がいるので、ボブルヘッドを逃したくないからです。入手できなかった人は、個人的に誰かから買うか、eBayやFacebookのボブルヘッドグループを利用するでしょう。逆に売りたい側、たとえば4人家族なら、4つ貰ったうちの3つをeBayで売れば、チケット代、駐車料金、飲食代を賄えるでしょう。

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　私たちの調査によると、大谷翔平のボブルヘッドは歴史上どのアスリートよりも、最もユニークで多くの種類があります。小売販売用に製造された（大谷の）ボブルヘッドもすぐに売り切れてしまいます。うちも在庫がある限り、オンラインで販売していまして、世界中から多くの注文をいただいています。2018年の大谷選手の大リーグデビュー以来、日本でのボブルヘッドへの関心が高まっています」

ドジャースタジアム内のラウンジに陳列されたボブルヘッドたち　©︎Shizuka Minami

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　人気が過熱する大谷のボブルヘッドだが「実は、初期の大リーグのボブルヘッドは、張り子素材を使った日本製でした」とスクラー氏が歴史を教えてくれた。そして、「1970年代から1990年代後半にかけて、ボブルヘッドはそれほど人気がありませんでした。しかし、サンフランシスコ・ジャイアンツが1999年5月にウィリー・メイズ・ボブルヘッドのプレゼント企画を実施しまして」。故メイズ氏は通算3293安打を誇る伝説の外野手である。これが大当たりした。「ファンはこのボブルヘッドに熱狂し、全米の各チームがボブルヘッドのプレゼント企画を開始。また、ちょうどこの頃、ビーニーベイビー（90年代に世界中で人気を博したぬいぐるみ）のブームでeBayの人気が高まり、人々はボブルヘッドもeBayで販売できることに気付きました」。ボブルヘッド収集とオンライン販売は相性が良かったことで、さらに人気が上がり、現在では、必ずどの球団もボブルヘッド配布デーを実施している。

3日連続「ボブルヘッドデー」来場者の反応は…

　特に今年のドジャースは、5月13日から3日連続でボブルヘッドを配布するほど力の入れようだ。果たして、販売目的の人たちが集まるのか、それともファンが押し寄せるのか、いったいどういう状況なのか、行ってみることにした。

　5月13日は、大リーグ屈指の人気を誇る野手「ムーキー・ベッツのボブルヘッドデー」だ。しかし、筆者は歯医者に行かなければいけなかったので、球場に行くのを控えたのは、ここだけの内緒だ。

　5月14日は「スター・ウォーズ・ナイト」。ジョージ・ルーカスが製作したSF映画で、アニメ、テレビシリーズ、グッズなど様々な媒体で展開されている。

5月14日に配布されたスターウォーズ関連（デス・スター）のボブルヘッド ©︎Shizuka Mianami

　配布されるボブルヘッドは、ドジャースタジアムにデス・スター（映画に出てくる宇宙の要塞）が浮かぶというデザイン。まさにコラボを体現したユニークな一品だ。

　来場者は、このボブルヘッドをどう思っているのだろうか。

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