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帰ってきたエースに油断なし。メッツ千賀、逆襲の春。
posted2025/05/26 09:00

防御率は驚異の1.22。ナ・リーグ東地区首位を走るチームを支えている(5/13現在)
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四竈衛Mamoru Shikama
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Getty Images
メッツ千賀滉大が、無骨なたくましさと、エースとしての自覚を携えて、メジャー3年目のスタートを切った。今季初登板こそ5番手で迎えたものの、2戦目以降、3試合連続無失点で3連勝を飾るなど、着実にペースを上げてきた。
その一方で、4月下旬、チーム内にウイルス性の疾患が流行した際、千賀も38度以上の高熱に見舞われた。体調不良者が続出し、人員不足は明らかだった。そんな中、千賀は登板間や5月1日の先発当日に点滴を打ち、予定通りにマウンドへ向かった。結果は、4回1失点で2敗目を喫した。だが、先発の柱としての気概は、周囲にも伝わった。
