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1年で退任→二軍監督→2度目の就任は「かなり考えました」楽天・三木肇監督“オファーが絶えない男”の横顔「理想は父。小さい頃、夜中に起きると…」
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph byHaruka Sato
posted2025/05/15 11:01
楽天の三木肇監督
3カ月遅れて無観客で始まったシーズンは55勝57敗8分けの4位だった。開幕ダッシュに成功し8月までは首位を争っていたものの終盤に失速。ロッテ、西武とのクライマックスシリーズ争いに敗れた。
「特別な状況だったこともあるし、無我夢中で突っ走った感じでしたね。何て言うんだろう……いい意味であまり記憶がないというか、必死でしたね」
一軍→二軍監督…異例の配置転換
1年限りで退任し、2021年からは再び二軍監督に。監督経験者としてはあまり前例のない配置転換だったが、三木監督は気持ちを切り替えていたという。
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「またファームを頼むと言われた時、僕の中では若い選手たちのため、このチームの将来のためと思って前向きに引き受けました。ポジションは自分で決めるものではないし、必要なかったらいらん、って言われるわけだから。打診をもらって引き受ける以上はとにかく全力でやろう、と。そこから4年間、ファームで本当に僕なりに全力を尽くしてきたという思いはあります」
第1次政権の時の経験が今に生きている部分はあるのだろうか。
「ゼロではないよ。まずイーグルスで7年目というところは前回と明らかに違うと思う。このチームが大好きだし、ずっとやってきた選手やスタッフに対しての愛着というか思いはさらに湧いている。そういう意味で1回目の時よりは多少周りが見られているという面はあると思うけれど、反面で1度やらせてもらっている故の難しさはあるんです」
迷いもあった2度目の監督就任
実は今回、監督就任の打診を受けるかどうか、逡巡していたのだという。
「かなり考えましたね。1度経験させていただいているからこそ、軽い気持ちでは絶対に引き受けられないと思っていました。その分、やると決めた時はしっかりとした覚悟をもって引き受けました」


