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「いまの佐々木は藤浪みたいな状態かもね…」NHK解説者が指摘する、“佐々木朗希と藤浪晋太郎の共通点”「制球難だとドジャースも使いづらい」
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沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph byGetty Images
posted2025/04/11 17:04

ドジャース佐々木朗希(23歳)。3度目の先発登板となったフィリーズ戦、5回途中まで1失点と好投した
「開幕戦は地元の東京だったから力が入ったんだろうね。今年は飛距離が出るようになったと思う。俺はバッターについては詳しくわからないけど、井口資仁に聞いたら『鈴木は去年より今年のほうがスイングが良くなっている』と言ってたね。誠也に関しては今のところ心配ない。今年こそ30本打つでしょう」
一方、アメリカで話題なのは止まらないヤンキースの打棒だ。開幕3試合でのチーム15本塁打は球団新記録となった。この打撃を支えていると噂されているのは、先端より下方部分を太くした特注バット“魚雷バット”である。このことについても、武田氏に聞いてみた。
「俺はバットについては詳しくはわからないけど、投げるほうとしては芯が太いのは嫌だよね。昔、福本豊さんが使っていた太いバットみたいで気になってしまう。ドジャースのマックス・マンシーが1試合の途中まで魚雷バットを使ってたけど凡退してたね。4打席目で、今までのバットに戻したらタイムリーを打っていた。魚雷バットは慣れや選手ごとの相性もあるんだろうね」
大谷翔平「2.5cm長くしたバット」
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ちなみにバットでいえば、大谷は今年から約89センチの長尺バットを使用していることも話題になった(昨季より1インチ=約2.5cm長くした)。投手としてはバットの長さも気になるのだろうか。
「バットが長いというデータがあれば、インコースを攻める。けど、マウンドの上からの見た目では、長さはわからないよ。ただ、唯一『この人のバットなげーな』と感じたのは落合博満さんだったね」
実際、落合氏は87.6センチの長尺バットを使用していた。
「長いバットを使いこなせるのは、特別な選手ということ。大谷のバットは長いし、約907グラムの重めだから、普通の人では操れない。長くて重いバットをコントロールできるから、あれだけ飛ぶ。大谷は今季60本打ってほしい。それくらい期待している」
シーズンはまだまだ始まったばかり。日本人メジャーリーガーたちの快音や快投を楽しみに待ちたい。
