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「いまの佐々木は藤浪みたいな状態かもね…」NHK解説者が指摘する、“佐々木朗希と藤浪晋太郎の共通点”「制球難だとドジャースも使いづらい」
posted2025/04/11 17:04

ドジャース佐々木朗希(23歳)。3度目の先発登板となったフィリーズ戦、5回途中まで1失点と好投した
text by

沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph by
Getty Images
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「佐々木は藤浪晋太郎のような状態かも…」
3月末からドジャースとカブス以外の日本人メジャーリーガーも本格始動したが、注目されているのは佐々木朗希だろう。
佐々木は日本での開幕戦2戦目に先発し、3回1失点5与四球で降板。その後の29日タイガース戦でも2回途中2失点4与四球で降板し、この2戦では制球難が浮き彫りになった。
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「俺が一番感じているのは、投球動作で佐々木の体がブレていること。投球フォームが暴れている。足を上げたときに体がふらついて、目線もブレてしまい、コントロールがつかない。逆に大谷翔平や山本由伸を見ていると、ふたりとも常に同じフォーム。体が左右に揺れないから体重が乗って安定感がある。足を上げても立ち姿がしっかりしているけど、今の佐々木は体が左右に倒れる。そういうメカニックな部分を直さないといけないかもね」
また、メジャー独特のマウンドの硬さや滑りやすいボールにも、佐々木は対応しきれていない印象があるという。
「まだボールが滑るんじゃないかな。実際、回転数も完全試合をしていた頃より落ちている。速球派の投手は、投げるときにボールをグッとグリップして押し込むような感覚で投げるけど、メジャー球は滑る。そこにまだ戸惑いがあるのかもしれない。逆に俺みたいにそんなに球が速くない投手は、ボールを滑らせて投げるから気にならないんだけどね。いまの佐々木は藤浪晋太郎のような状態になってるかもね」
「制球難だとドジャースも躊躇する」
一方で、藤浪はマリナーズ傘下3Aタコマで8日も投げ、3試合連続無失点となった。防御率はここまで4試合で2.25。制球難という課題は克服できるのか。