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“4272日ぶり最下位”王者ソフトバンクの異変…現場で何が?「甲斐拓也の巨人移籍」「近藤健介の手術」はあれど…番記者が見た“力負けしている”現実 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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posted2025/04/07 17:00

“4272日ぶり最下位”王者ソフトバンクの異変…現場で何が?「甲斐拓也の巨人移籍」「近藤健介の手術」はあれど…番記者が見た“力負けしている”現実<Number Web> photograph by JIJI PRESS

“4272日ぶり最下位”に沈んだソフトバンク。現地記者が見た王者の異変とは

 ただ、昨季の首位打者、リーグMVPの近藤健介が長期離脱となったのは痛い。ロッテとの開幕3連戦にはスタメン出場していたものの、その直後の3月31日に出場選手登録を抹消、4月2日には兵庫県内の病院で外側型腰椎椎間板ヘルニアの全内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術を受けた。実戦復帰まで2~3カ月と見込まれており、オールスター前の前半戦の一軍復帰は厳しいことを覚悟しなければならない。

甲斐が移籍した影響

3)正捕手・甲斐拓也が巨人移籍

 負けが込むとどうしてもクローズアップされるのは捕手の部分だろう。

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 昨年までと今年のチームで大きく違うのは誰が見てもそこだ。ここ数年、ソフトバンクの扇の要といえば甲斐拓也の一択だった。2017年シーズンに一軍定着すると同年から6年連続を含む7度のゴールデングラブ賞、3度のベストナイン、2度の最優秀バッテリー賞、2018年日本シリーズMVPに輝いた。そんな言わずもがなの絶対的な存在が、昨季終了後に国内FA権を行使して巨人へ移籍したのだ。

 甲斐の穴が容易に埋まるはずがない。現時点での次なる正捕手候補は1997年生まれコンビの海野隆司と谷川原健太だ。ただ、捕手というポジションはブロッキングやスローイングや配球だけではなく、投手との呼吸やリズムなど記録に表れない評価があまりにも多く、開幕ダッシュ失敗の要因として断定するのは少々難しいと感じる。

 では、今年のソフトバンクが開幕から苦しんでいる最大の原因は何か。王者の異変は開幕前の2月から生じていた。〈つづく〉

#2に続く
「ソフトバンクの様子がおかしい…」じつは2月にあった“王者の異変”…甲斐拓也の移籍でも、近藤健介の離脱でもない“ある原因”「MLB流の落とし穴」

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