「才木は世界にバレた。メジャーで大型契約が取れるよ」NHK解説者が絶賛する、阪神・才木浩人26歳「ストレートの回転数2700回、メジャーでもトップレベル」 

「佐藤はうまく力が抜けて、軽く打った感じがしたね。軽く振っても体がうまく回転して、飛ばす力はあるということ。去年はもっと力んでいた印象があるから、ああいうバッティングをシーズン中もできたら結果がでると思う。才木も佐藤もシーズン中も好調を続けてほしいね。今回は、メジャーへのアピールということで特に集中してたのかもしれないけど、阪神選手の成長ぶりが感じられた一戦だった」

　選手と同じく、阪神のチーム自体の強さにも武田氏は目をみはったという。

開幕戦前日の記者会見でポーズを取る阪神の藤川球児監督（左）と広島の新井貴浩監督。就任1年目の藤川監督の手腕が注目される　©JIJI PRESS

「俺の今年の順位予想では、もともと阪神は3位にしていたんだけど、実は1位予想の巨人より強いかもしれない。監督が藤川球児に代わって、キャンプでの雰囲気もすごく良くなっていた。球児は選手と比較的年齢も近いし、一緒にプレーしていた選手もいるだろうからね。今回の試合は例年より早い時期だから、ドジャースやカブスの選手は、まだ8割くらいの体の出来だったと思うけど、それでも阪神の強さは目立ったね」

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　メジャー球団に連勝したことで、一部の阪神ファンからは日本一を飛び越えて「世界一」という声も聞こえているほどだ。NPB開幕に向けて、チームが勢いづいているのは間違いないだろう。

＜武田一浩氏のセ・リーグ順位予想＞※予想記事より
　1位　巨人
　2位　DeNA
　3位　阪神
　4位　広島
　5位　中日
　6位　ヤクルト

「戸郷は田中将大に勝ち方を聞いて…」

　一方で、2連敗を喫した巨人には課題が多そうだ。

　なにしろ、今回のプレシーズンゲームでは、攻守が変わればボールも変わる。MLBとNPBでは公式球が異なるため、守備側のチームがそれぞれのリーグのボールを使用したのだ。つまり、阪神と巨人は攻撃時にMLB球を打ち、ドジャースとカブスはNPB球を打った。

　MLB公式球の反発係数は0.55前後だが、NPBの統一球は反発係数が0.4134。つまり、NPBの投手が投げる球は、MLBの打者にとっては、「飛ばない」のである。実際、カブスのジャスティン・ターナーは阪神戦の第2打席でライトフライを打ち上げているが、「MLBのボールを使っていれば、ホームランを打てたかも」と語っている。

　そう考えると、NPBの投手が有利な状況にもかかわらずドジャース相手に6回5点を奪われた巨人のエース・戸郷翔征は、深刻かもしれない。

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