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「大阪桐蔭出身が伸び悩んでいる」は本当? “最後の全国制覇を知る男”2022年 DeNAドラ1捕手・松尾汐恩に覚醒の予感「山本(祐大)さんは超えないと…」
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沢井史Fumi Sawai
photograph byFumi Sawai
posted2025/03/10 06:00
大阪桐蔭高「最後の日本一」を知る唯一のプロ野球選手となった横浜DeNAの松尾汐恩。3年目を迎えた今季、捲土重来を期している
昨年に続き、1月は同じベイスターズの戸柱恭孝と合同自主トレを敢行した。戸柱の古巣でもあるNTT西日本の施設で徹底的に鍛え込んで臨んだ今季のキャンプ。今年もプロ10年目の大先輩のもとで多くの学びを得て、スタートを切った。
「キャッチャーとしての在り方とか基本的なことを教えてもらいました。普段からの気配りや目配りの大事さとか、言い出すとキリがないくらい。戸柱さんの隣で色んなことを聞いたり見たりしながら、引き出しが増えたなと思います。2年目は色んな経験ができた1年でしたが、失敗も多かったです。試合の中でこうしておけば……というのは結構ありました」
さらにチーム内には戸柱以外にも強力なライバルがいる。昨季、108試合でマスクを被り、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得するなど正捕手の座を射止めつつあるプロ8年目の山本祐大だ。
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さらにベテランの伊藤光らも存在感を示しており、熾烈な正捕手競争はさらに熱を帯びそうな気配だ。松尾は“次世代の正捕手”の呼び声が高いが、いずれはチームの正妻の座に……とのんびりと構えるつもりはない。
「山本さんは超えないといけない存在です。去年もベンチから見ているだけで良い刺激をもらいました。それは今も同じです」
「すべてにおいて、負けたくないです」
――具体的にどういう部分で? そう尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「何もかもですね。すべてにおいて、負けたくないです」
一方で、その言葉には周囲からの「ある評価」への反駁も含まれているようにも見えた。
<次回へつづく>

