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「来年、早稲田は強いね…」青学大・原晋監督も思わず脱帽? 強豪大の監督が勢揃い…「全国男子駅伝で激走」箱根駅伝“注目ルーキー候補たち” 

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和田悟志

和田悟志Satoshi Wada

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posted2025/01/25 11:00

「来年、早稲田は強いね…」青学大・原晋監督も思わず脱帽? 強豪大の監督が勢揃い…「全国男子駅伝で激走」箱根駅伝“注目ルーキー候補たち”<Number Web> photograph by Satoshi Wada

駅伝強豪校以外からも有力ランナーが集まる全国男子駅伝。いずれも来年度以降は大学駅伝でも注目される選手たちだ

 その他、早大に入学予定の高校生では、系属の早稲田実業高の山田晃央(東京)が1区で区間20位とまずまずの走りを見せた。

 早大のスポーツ推薦合格者は発表されたが、指定校や一般受験の合格発表はこれから。現4年の伊福陽太や菅野雄太のように、非スポーツ推薦組から主力にのし上がる選手も出てくるかもしれない。

青学大にも…有力選手が入学予定

 原監督が率いる王者・青学大の入学予定者も、きっちりとした働きを見せた。

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 1区では、椙山一颯(熊本・九州学院高)が区間9位、櫨元優馬(鹿児島城西高)が区間15位で繋ぎ、4区では長野の石川浩輝(佐久長聖高)が区間3位と好走し、3人抜きの活躍。福岡の5区・松田祐真(大牟田高)も区間9位と粘った。

 濵口や佐々木、鈴木のインパクトには及ばないかもしれないが、箱根王者・青学大には、来季も有力選手が多数入学予定だ。

 4区では、都大路の6区に続き、森本守勇(福岡・大牟田)が区間賞を獲得した。大舞台できっちり結果を残し勝負強さが光る森本は、専門誌によると東農大に進学予定だという。

 東農大といえば、昨年10月の箱根駅伝予選会で、大エース・前田和摩の不在が響き、わずか1秒差で本大会出場を逃した。だが、総合力が着実に上がってきているのは確かだ。再び箱根の常連校になるために、森本は起爆剤になれるか。

 1区、前方の集団で存在感を示したのは、高知の高石樹(高知工高)だ。高石は四国の高校生で初めて5000m13分台をマークした選手だ。小柄ながら力強い走りは妙に印象に残る。今回も区間6位ときっちり役割を果たした。報道では、進学先は国学院大とある。まだまだ荒削りなだけに伸びしろは十分。新たな歴史を紡いでいく主役の1人になりそうだ。

 一方で、今回の駅伝では、例年以上に2年生の活躍が目立っていた印象がある。1区で先頭集団を牽引した新妻、増子、近江、田村幸太(大阪・関西創価高)や、4区で独走した栗村凌(福島・学法石川高)といった選手たちだ。

 実はこの日、広島には強豪大学の指導者が勢揃いしていた。

 彼らの主な目的は高校2年生以下のスカウティングだ。有力な高校2年生はそろそろ進路を決定する時期。最後の一押しに声を掛けるのだろう。

 このように、少し視線をずらせば、もうひとつの戦いが見えてくるのも面白い。

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