- #1
- #2
酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
坂本勇人2500安打、近藤健介の通算打率だけでなく…「平成生まれ初2000安打候補は?」「大阪桐蔭・履正社OBが本塁打上位独占」打者の大記録予報
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/01/25 11:02
坂本勇人と近藤健介。それぞれ安打数、通算打率で特筆すべき成績を残す2人の今季はどうなるか
1中村剛也(西)41歳
478本、12本17本7本
2中田翔(中)35歳
307本、24本15本4本
3山田哲人(ヤ)32歳
299本、23本14本14本
4浅村栄斗(楽)34歳
297本、27本26本14本
5坂本勇人(巨)36歳
295本、5本22本7本
6丸佳浩(巨)35歳
283本、27本18本14本
7柳田悠岐(SB)36歳
264本、24本22本4本
8山川穂高(SB)33歳
252本、41本0本34本
9岡本和真(巨)28歳
233本、30本41本27本
10村上宗隆(ヤ)24歳
224本、56本31本33本
上位4人のうち3人が大阪桐蔭勢。3位の山田は大阪桐蔭のライバル履正社出身と、大阪が「本塁打の本場」のように見える。
中村はあと22本で500本。500本塁打はこれまで王貞治(868本)、野村克也(657本)、門田博光(567本)、山本浩二(536本)、清原和博(525本)、落合博満(510本)、張本勲(504本)、衣笠祥雄(504本)の9人しか達成していない。このうち清原を除く8人が殿堂入りしている。中村にとっては何としても、というところだろうが、2019年の30本を最後に20本塁打以上は打っていない。今季中の達成は厳しいか。続いて中田翔の307本。彼は今季、進退をかけたシーズンに挑む。
岡本233本、村上224本、では日米通算で大谷は?
ADVERTISEMENT
3位のヤクルト山田哲人から8位のソフトバンク山川穂高までは、通算本塁打数が近接している。一斉に300本塁打のテープを切る可能性がある。
9、10位の岡本と村上はこのところ本塁打を量産し、大股で上位の選手を追い上げている印象があるが――ともにMLB志望を公言しているため、NPBでの通算本塁打は300本に届かない可能性が高い。
ちなみに現役選手の日米通算では、ドジャース大谷翔平が273本(NPB48本、MLB225本)、カブス鈴木誠也が237本(NPB182本、MLB55本)、レッドソックス吉田正尚が158本(NPB133本、MLB25本)。大谷は今年、日米通算300本塁打を軽々とクリアするのではないか? このほか、打撃で今季期待できる数字としては1000打点(史上50人)がある。
中島宏之(未)あと5(995打点)
丸佳浩(巨)あと82(918打点)
栗山巧(西)あと86(914打点)
また、巨人の坂本勇人はあと29二塁打で、立浪和義を抜いて史上1位になる。
1立浪和義 487
2坂本勇人 459
打者の場合、MLB挑戦で成功する可能性は高いとは言えないが、岡本や村上に続いて、阪神の佐藤輝明もMLB志望を口にしている。時代の流れとして仕方がないのだろうが、NPB打者の通算記録も――名球会入会資格が近づく田中将大や平野佳寿ら、投手同様に「日米通算」で見るべき時代が来るのかもしれない。〈投手編からつづく〉