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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
坂本勇人2500安打、近藤健介の通算打率だけでなく…「平成生まれ初2000安打候補は?」「大阪桐蔭・履正社OBが本塁打上位独占」打者の大記録予報
posted2025/01/25 11:02
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Hideki Sugiyama
昨今の極端な「投高打低」によって、打者を取り巻く環境には厳しいものがあるが、それでも今季は久々に「大記録」達成のニュースが流れそうだ。
坂本は2500安打、平成生まれ初の2000安打候補は…
まずはNPBの現役安打数10傑を、過去3年間の安打数とともに見ていこう。以下、年齢は2025年4月1日時点のもの。
1坂本勇人(巨)36歳
2415安打、87本116本94本
2栗山巧(西)41歳
2148安打、63本34本28本
3大島洋平(中)39歳
2044安打、137本136本23本
4浅村栄斗(楽)34歳
1964安打、134本143本119本
5中島宏之(未)42歳
1928安打、24本5本0本
6丸佳浩(巨)35歳
1842安打、143本94本146本
7中村剛也(西)41歳
1807安打、54本73本36本
8秋山翔吾(広)36歳
1723安打、41本119本158本
9菊池涼介(広)34歳
1700安打、121本114本109本
10柳田悠岐(SB)36歳
1595安打、120本163本53本
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三塁にコンバートされた1位の坂本は昨季、規定打席をクリアできなかった。
しかしあと85本で2500本の大台に到達する。これまで張本勲(3085安打)、野村克也(2901安打)、王貞治(2786安打)、門田博光(2566安打)、衣笠祥雄(2543安打)、福本豊(2543安打)、金本知憲(2539安打)の7人しか達成していない大記録だ。達成すれば2012年6月28日(中日戦)の阪神、金本以来13年ぶり。主として遊撃のポジションを守った内野手としては史上初だ。2位の栗山、3位の大島もすでに2000安打を達成しているが、レギュラーではない。坂本よりも年長なので2500本の大台は厳しそうだ。
4位の浅村は2013年から12年連続で100安打以上で、あと36本に迫った2000本安打は、故障などがなければ5月には達成できそうだ。浅村は1990(平成2)年生まれ。平成生まれの2000本安打となると史上初。大阪桐蔭出身選手としても中村剛也に先んじて第1号になる。
丸、秋山、柳田らも数年スパンで射程圏内である
続いて中島がいるが、昨年は0安打。中日を戦力外になって現役続行の道を模索しているが「あと72本」は限りなく厳しいだろう。むしろ丸の方が現実味がある。あと158安打だが、2013年から見ていくと、23年以外は常に100安打以上を放ち、広島時代の2017年には171安打で最多安打に輝いた。今季も上位を打つことが予想されるが、うまくいけば今季中の達成があるか。西武の中村剛也は40歳、同期で同僚の栗山に続いての2000本安打を目指しているだろうが、かなり厳しいか。
アメリカから帰国して以降、堅調なのは秋山である。