- #1
- #2
酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
田中将大あと3勝、平野佳寿あと1セーブだけでなく…名球会条件「200勝か250S」狙えそうなのは誰?「じつはダントツ412ホールド」鉄腕も
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS,Nanae Suzuki
posted2025/01/25 11:01
田中将大と平野佳寿は名球会条件達成まであとわずか。他の候補者は?
〈現役投手の日米通算勝利数と過去3年の勝利数〉※M=MLB、N=NPB。SD=パドレス、DET=タイガース、LAA=エンゼルス、NYM=メッツ、LAD=ドジャース、CHC=カブス
1ダルビッシュ有(SD)38歳:203勝
M110勝N93勝、16勝8勝7勝
2田中将大(巨)36歳:197勝
M78勝N119勝、9勝7勝0勝
3前田健太(DET)36歳:165勝
M68勝N97勝、6勝6勝3勝
4菅野智之(BAL)35歳:136勝
M0勝N136勝、10勝4勝15勝
5菊池雄星(LAA)33歳:114勝
M41勝N73勝、6勝11勝9勝
6千賀滉大(NYM)32歳:100勝
M13勝N87勝 11勝12勝1勝
7有原航平(SB)32歳:87勝
M3勝N84勝、1勝10勝14勝
8大谷翔平(LAD)30歳:80勝
M38勝N42勝、15勝10勝0勝
9今永昇太(CHC)31歳:79勝
M15勝N64勝、11勝7勝15勝
10山本由伸(LAD)26歳:77勝
M7勝N70勝、15勝16勝7勝
1位のダルビッシュは中日の涌井と同世代。故障がちではあるが投げれば結果を出す。日米通算ではダルビッシュと黒田博樹が203勝、野茂英雄が201勝。ダルビッシュはあと1勝で日米通算単独首位になる。2位田中は今年前半戦のうちに日米200勝をクリアする可能性があるのではないか。3位の前田健太は、田中と同世代。「最後はNPBで」との言葉を漏らしているが、そのためにも今年は勝利数を積み上げたいところだ。
ドジャース大谷・由伸、カブスの今永は?
4位の菅野は、NPBの実力がそのまま通用するわけではないが、抜群の制球力は通用するだろう。ローテを維持して2けた勝利を目指したい。
ADVERTISEMENT
5位の菊池はブルージェイズからアストロズに移籍後、大活躍。エンゼルスと3年6300万ドルの大型契約を勝ち取った。6位の千賀は故障明け、メッツの主戦投手としてローテを維持したい。7位の有原はMLBでは3勝に終わったが、ソフトバンクに復帰後はエースの活躍を見せている。
8~10位は今季日本で開幕戦を行うドジャースとカブス勢。大谷は今季開幕時点での投手復帰はなくなったようだが、今季どれくらい勝ち星を挙げることができるか? 今永は昨年、15勝と大ブレーク。DeNAの投手コーチは「速球の質の高さ」を強調していたが、MLBでも通用したわけだ。そして山本はまだ20代中盤。名門ドジャース所属ということも踏まえて、日米通算での勝利数は今後、この投手がけん引していくのではないか。
250セーブを狙える投手はどれだけいるのか
続いてセーブ数、名球会は250セーブ(日米通算も可)を一つのラインとしている。現役上位にはどんな面々が並んでいるか。