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「ハセベは誠実ね!」女性記者が長谷部誠ユニ姿…“日本代表に憧れる”インドネシア取材で「ハッとさせられた」菅原由勢や久保建英の言動とは 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byYusuke Mimura

posted2024/11/19 11:01

「ハセベは誠実ね!」女性記者が長谷部誠ユニ姿…“日本代表に憧れる”インドネシア取材で「ハッとさせられた」菅原由勢や久保建英の言動とは<Number Web> photograph by Yusuke Mimura

インドネシアメディアの女性。長谷部誠のベストセラー『心を整える。』も購入済みだとか

 菅原は62分から今回の最終予選で初めてピッチに立ち、「受け身になっている流れを変えてくれ。(伊東)純也とともに、前掛かりになっている相手の裏をついていけ!」という指示通り、伊東とのワンツーからゴールを決めたのはご存じの通りだ。

 その直後、ピッチに立っている選手だけではなく、ベンチにいた選手から、ゴール裏でアップをしていた選手まで、全員が彼の元にかけつけた。

 最初に抱きつきにいったのが瀬古歩夢で、最後まで菅原のお尻を叩いていたのが谷晃生。ともに最終予選で出番のない2人だったのも象徴的だった。

 これまで、菅原は試合が始まるまで、来る出場機会のために黙々と準備をしていた。それでいて、試合が始まれば、選手としての自分は横に置いて、ピッチに立っている11人をサポートする仲間として走って水を渡しに行くこともあった。(https://number.bunshun.jp/articles/-/863357

 それを知っているからこそ、怪我で未招集の谷口彰悟や伊藤洋輝も試合後にInstagramを通して、祝福のメッセージを送っていた。

遠藤が語る「日本人の一番の良さ」

 そして、日本のキャプテンもこれを見て感じたことがあったという。

 遠藤は今シーズンのリバプールで、代表での菅原と同じく苦しい時間を過ごすこともある。試合後の取材の最後に、菅原のゴール後のシーンについて尋ねると、重い言葉が返ってきた。

「途中から出た選手たちが、なんとなく入るのではなく、しっかり『結果を残そう』と思って入ってくること自体が良いと思います。悔しい思いがある中でも、与えられたチャンスをしっかり活かしていきたいという想いがみんなにはあるので。あぁやって、みんなでサブの選手のところに行って喜ぶみたいなのは日本代表の良さだかなと。もう……毎回言ってますけど、それが日本人の一番の良さだと思う」

 日本代表の面々からは間違いなく「チーム一丸」となっている姿は感じられた。

 では、日本という“世間”はどうだろうか。

久保の一言にハッとさせられた

 サッカーが日常になっている人たち、サッカーやサッカー選手のプレーを深く理解しようとするコアなファンは、間違いなく日本サッカー界をサポートしている。一方で……新たなサッカーファンが入ってくる土壌は少し生まれにくくなっている。

 ただ、それを踏まえた上で――今回の合宿中にハッとさせられた久保の一言があった。

【次ページ】 森保監督が口にしている「日本一丸」

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