箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「1年目でボコボコにされてよかった」出雲の覇者・國學院大エース平林清澄のリベンジとどん欲なる野望…3冠へ「あと2本、勝ちに行きます」
text by
杉園昌之Masayuki Sugizono
photograph byNanae Suzuki
posted2024/10/16 17:30
出雲3度目のアンカーでついに優勝。日本一高い? 胴上げで宙を舞う國學院大・平林
「今回も駒澤と競って、あのときの再現のようなレース展開でしたね」
大会前日には、5年前に主役となった土方から連絡をもらっていたという。
「『どうなの?』と聞かれたので、『行ける(優勝できる)と思います』と言っちゃったので、行くしかないな、と。憧れを憧れのまま終わらせず、大学ラストイヤーの初戦を飾れました」
全日本、箱根も勝ちにいく
ただ、勝利の余韻に浸ることはなく、どん欲な主将は早くも先を見据えている。初制覇を狙う11月3日の全日本大学駅伝、そしてシーズン初めから明確な目標に掲げる箱根駅伝の初優勝に向けて、意欲を示す。
「チャンスはあと2本。いずれも勝ちに行きます。(出雲駅伝優勝、箱根駅伝総合3位の)土方さんたちの世代をしっかり超えていきたいと思います」
力強い言葉には自信がにじむ。國學院大の新たな歴史を築くだけにとどまらない。大学駅伝界の勢力図を変える予感も漂わせていた。