“ケツメイシの息子”から“次世代エース”へ…國學院大のルーキー・吉田蔵之介が初の箱根駅伝で感じたこと「お父さんは憧れの存在。でも…」

　第100回の箱根駅伝。上位候補の1校と目されていた國學院大の復路のエース区間である9区に抜擢されたのは、1年生の吉田蔵之介だった。

　5位で襷を受けると、前を行く法政大と長丁場のデッドヒート。並走中も182cmの長身はひときわ目を引いていた。

8区を走った2年生の鎌田匠馬から襷を受けた吉田（左）。182cmの長身ランナーだ　©Naoya Sanuki

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「もともとは10区かなと思って準備をしていたんですが、前田（康弘）監督から『9区で行くぞ』と言われて。9区のポイントはラストの3kmということで、自分の武器でもある“後半に崩れない走り”を活かせる区間になりました。

　でも、一番大事なそのラスト3kmで全然粘れなくて……残り1kmでは法政大にも離されてしまった。監督と『69分半は最低限切っていこう』という話はしていたんですが、全然その目標にも届かず、まだまだ実力不足だというのを感じたレースでした」

「花の2区」を逆から走る9区は箱根路の裏エース区間。復路の中でも4年生を中心に、長距離に強い実力者が起用される。下級生が起用される場合は、翌年以降のエース候補が抜擢されるケースが多い。その証拠に9区を走った1年生は吉田だけで、そのなかで70分1秒の区間7位とまとめた走りは十分、及第点だったと言えるだろう。

初の箱根路は9区で区間7位だった　©AFLO

SNSをざわつかせた「吉田の父親」は…？

　そんな中、テレビ中継に吉田が登場したことでSNSがざわついた瞬間もあった。その理由は、日本テレビのこんな実況があったからだ。

「実は吉田蔵之介ですが、お父さんが音楽グループ・ケツメイシのリーダー大蔵さんでもあります」

　さらに、ケツメイシに関するエピソードも取り上げられ「何万人もの前で歌う父の姿はとてもカッコいい。レース前には必ず父の曲『覚悟はいいか』を聴いている」という吉田本人のコメントも紹介されたのだ。

　レース当日はポイントとなるラスト3km地点でその大蔵さん含めた家族が応援してくれていたそうだ。

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