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日本代表「3戦3敗の敵地6万人超サウジ戦」W杯へ“最高の予行”と現地記者が見るワケ…予想先発は「1トップ上田綺世。南野拓実と鎌田大地を」 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2024/10/10 19:20

日本代表「3戦3敗の敵地6万人超サウジ戦」W杯へ“最高の予行”と現地記者が見るワケ…予想先発は「1トップ上田綺世。南野拓実と鎌田大地を」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

北中米W杯へ最大の関門となる敵地サウジアラビア戦。上田綺世ら日本代表は再び中東の地で結果を残すか

 抽選にシード制が本格的に採用された14年W杯予選以降、グループ内でもっとも力のある中東勢のアウェーゲームで日本は3戦全敗だ。

 また日本、オーストラリア、サウジアラビア、韓国、イランというアジア予選に参加する「ビッグ5」のうち、中東の強豪2カ国でのアウェーでは勝てていないどころか、全て負けている。

 なお、サウジアラビアで行なわれた公式戦で日本は過去3戦全敗で、1点も取れていない。さらに、今回試合が行なわれるジッダはイスラム教の聖地メッカに近い大都市なのだが、そこにあるキング・アブドゥラ・スポーツ・シティ・スタジアムで、サウジアラビアは11勝3分と無類の強さを誇る。また、1月のアジアカップにしても、イラン戦とイラク戦ではどちらもアウェーの雰囲気の中で戦い、日本が敗れてしまったのを覚えている人も多いだろう。

 だからこそ、北中米W杯ではアウェーのような厳しい環境で戦う可能性が高い日本にとって、今回の一戦は“最高の舞台”になるわけだ。

「自信を持っています」と遠藤航…予想スタメンは?

 そして、W杯優勝を本気で目指すのであれば、そんな厳しい一戦でこそ、勝ちにいかないといけない。選手の交代カードを使い切ったあとに退場者やケガ人が出ない場合は、勝ちを目指すべきだ。そのくらいの熱量で勝利を目指して初めて、本大会の厳しい局面で力を発揮できる選手の見極めや、有効なプランのヒントが得られる。今回の予選で唯一、W杯優勝から逆算した上でチャレンジするのが許され、意義のある試合となるのが今回のアウェーゲームである。

 果たして、それくらいの危機感と意義を見出して、監督やキャプテンは選手たちを鼓舞できるだろうか。

「色々な幅やオプションを持っているチームが増えているので、どうしても対策していく量というのは少しずつ増えているんです。だけど、そこに関しての準備の質というところで、今の僕らはかなり良い準備ができると思って、自信を持っています」

 そうやって自信をにじませる遠藤のもと、日本は異例となる現地21時(日本時間11日午前3時)キックオフのアウェーゲームに挑んでいく。現時点では、9月のバーレーンとのアウェーゲームで5-0という結果を残した11人――それぞれ2ゴールを奪った上田綺世や守田英正が、南野拓実と鎌田大地のスタート位置を入れ替えた上で先発に並ぶのではないかと筆者は予想していることを最後に付け加えておく。

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