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「え、名前変えちゃうの?」男子バレー人気チーム“異例の改名”に選手の本音は…SVリーグ初代王者の座を狙う「大阪ブルテオン」の野望
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byTakuya Sugiyama
posted2024/10/10 17:30
SVリーグ初代王者の座を狙う大阪ブルテオン。開幕戦では高橋藍を擁するサントリーサンバーズ大阪と対戦する
ファンクラブの会員数は無料会員も含めて約3万1000人。重視してきたSNS(インスタグラム)のフォロワー数はSVリーグトップの15万人に達した。ライバル視しているバスケットボールのBリーグと比べても、ブルテオンより多いのは千葉ジェッツだけだという。
着々とチームの価値を高めていきながら、財政面では、母体企業であるパナソニックの支援に加え、外部収入を増やすことでさらに経営力を上げ、世界一に迫っていく構図だ。
そうしてもっともわかりやすい変化を遂げたのは大阪ブルテオンだが、SVリーグがスタートする節目の今季、変革に舵を切ったチームは多い。特に、これまでどちらかというと企業のイメージが強かったJTサンダーズ広島が、今季は企業名を外した「広島サンダーズ」というチーム名で新たなスタートを切った。東レアローズも、バレーボールクラブの運営を目的とした新会社を立ち上げ、「東レアローズ静岡」となった。
昨季までイタリア・セリエAで活躍していた日本代表の高橋藍がサントリーに加入したり、世界的なビッグネームが集まるという華やかな変化の裏で、代表のバレーボール人気を今度こそ国内リーグにつなげようという各チームの努力と覚悟も詰まったリーグが、いよいよ幕を開ける。