〈2024年〉
・捕手
　大城卓三*279打72安3本27点0盗 率.258 RC35.06
　岸田行倫269打65安4本26点2盗 率.242 RC22.66
　小林誠司105打16安1本8点1盗 率.152 RC4.69
・一塁手
　岡本和真531打149安27本83点1盗 率.281 RC98.07
・二塁手
　吉川尚輝*536打154安5本46点12盗 率.287 RC71.82
・三塁手
　坂本勇人395打94安7本34点1盗 率.238 RC33.6
・遊撃手
　門脇誠*346打82安0本20点9盗 率.237 RC32.71
・外野手
　丸佳浩*525打146安14本45点8盗 率.278 RC77.18
　ヘルナンデス221打65安8本30点0盗 率.294 RC31.8
　泉口友汰*164打33安1本9点1盗 率.201 RC12.69
　萩尾匡也149打32安2本12点0盗 率.215 RC11.86
　モンテス148打41安1本14点1盗 率.277 RC18.03
　浅野翔吾142打34安3本18点1盗 率.239 RC15.97
　オコエ瑠偉134打35安2本11点4盗 率.261 RC16.21
　佐々木俊輔*139打31安0本5点2盗 率.223 RC9.24

　捕手は大城と岸田を併用し、菅野専任で小林を起用。一塁に岡本を固定、さらに不動の名遊撃手・坂本を三塁にコンバートし、門脇を正遊撃手にした。一転、外野は丸だけを固定。ヘルナンデス、モンテスという「当たりの外国人野手」を得たこともあり、調子のよい選手を使った。

　こうしてみると、今年の巨人は投手陣の強化で混戦のセ・リーグを勝ち抜いたといえる。前述した通り、先発で復活した菅野の存在が大きいが、救援陣の躍進も見逃せない。

　阿部慎之助監督は、選手起用の方針を「明確」にすることで、選手に自らの役割を自覚させたのではないか。前任者に比べて「揺らぎ」が少なかったことが大きかったのだろう。

週間記録セ：

【2024年9月25日～9月30日　週間成績】
〈セ・リーグ〉
・今季成績
　巨　人142試76勝59敗7分 率.563 差--
　阪　神142試73勝63敗6分 率.537 差3.5
　DeNA137試68勝66敗3分 率.507 差7.5
　広　島139試66勝68敗5分 率.493 差9.5
　ヤクルト140試61勝75敗4分 率.449 差15.5
　中　日140試59勝73敗8分 率.447 差15.5

・24週の成績
　DeNA4試4勝0敗0分 率.1000
　ヤクルト5試3勝2敗0分 率.600
　広　島4試2勝2敗0分 率.500
　中　日2試1勝1敗0分 率.500
　阪　神4試1勝3敗0分 率.250
　巨　人5試1勝4敗0分 率.200

　負けが込んで苦しみながらも、巨人が優勝。残り6試合のDeNAが3位の地歩を固めた。巨人・阪神は残り1試合。

〈打撃成績5傑〉※打撃の総合指標、RC＝Runs Created順
　岡本和真（巨）22打10安1本5点1盗 率.455 RC7.43
　佐藤輝明（神）14打6安1本3点 率.429 RC6.04
　宮﨑敏郎（De）13打6安2本6点1盗 率.462 RC5.41
　西川遥輝（ヤ）13打6安1点1盗 率.462 RC4.85
　村上宗隆（ヤ）15打6安1本3点1盗 率.400 RC4.47

　各球団の中心打者が最終成績へ向けて調子を上げている。本塁打はDeNA宮﨑、ヤクルトのサンタナの2、打点も宮崎、サンタナの6、盗塁は16選手が1。

〈投手成績5傑〉※リーグ防御率に基づくPR＝Pitching Run順
　ジャクソン（De）1登1勝6回 責0率0.00 PR2.03
　吉野光樹（De）1登1勝6回 責0率0.00 PR2.03
　高橋奎二（ヤ）1登1勝6回 責0率0.00 PR2.03
　菅野智之（巨）1登1勝8回 責1率1.12 PR1.71
　井上温大（巨）1登5回 責0率0.00 PR1.69

　DeNAのジャクソンと吉野、ヤクルト高橋が6回零封。吉野はノーヒットだった。救援ではDeNAの森原康平、ヤクルトの小澤怜史が2セーブ、ヤクルトのロドリゲス、大西広樹、DeNAの伊勢大夢が2ホールドを挙げた。

週間記録パ：西武ルーキー武内が2ケタ勝利

〈パ・リーグ〉
・今季成績
　ソフトバンク140試88勝49敗3分 率.642 差--
　日本ハム139試73勝58敗8分 率.557 差12
　ロッテ140試70勝64敗6分 率.522 差16.5
　楽　天137試66勝68敗3分 率.493 差20.5
　オリックス141試62勝76敗3分 率.449 差26.5
　西　武141試48勝91敗2分 率.345 差41

・24週の成績
　楽　天4試3勝1敗0分 率.750
　オリックス5試3勝2敗0分 率.600
　ロッテ5試3勝2敗0分 率.600
　ソフトバンク6試3勝3敗0分 率.500
　日本ハム5試2勝3敗0分 率.400
　西　武5試1勝4敗0分 率.200

　ロッテと激しい3位争いを繰り広げた楽天が3勝1敗だった。

〈打撃成績5傑〉
　ダウンズ（SB）14打6安1本2点1盗 率.429 RC4.33
　伊藤裕季也（楽）18打8安 率.444 RC4.05
　森友哉（オ）10打5安 率.500 RC3.62
　太田椋（オ）17打6安1本1点 率.353 RC3.54
　レイエス（日）17打4安2本2点 率.235 RC3.25

　今季のトレード期限ぎりぎりの7月30日にソフトバンクが獲得したMLBドラフト1巡目のジーター・ダウンズが、9月25日の西武戦でデビュー、いきなり大活躍した。本塁打は日本ハム・レイエス、ソフトバンク山川穂高の2、打点は山川穂高、オリックス茶野篤政の4、盗塁は西武・長谷川信哉の2。

〈投手成績5傑〉
　武内夏暉（西）1登1勝8回 責0率0.00 PR2.30
　宮城大弥（オ）1登1勝7回 責0率0.00 PR2.01
　小島和哉（ロ）1登1勝7回 責0率0.00 PR2.01
　前田純（SB）1登1勝6回 責0率0.00 PR1.72
　伊藤大海（日）1登1勝9回 責1率1.00 PR1.58

　西武の新人・武内は9月30日の日本ハム戦で8回零封、逆転での防御率1位を目指すオリックスの宮城は29日の楽天戦で7回零封の好投を見せた。ソフトバンクの前田純は29日の日本ハム戦で6回零封、プロ初登板初勝利を挙げた。

　救援ではロッテの益田直也、オリックスのぺルドモが2セーブ、ロッテの鈴木昭汰、横山陸人、ソフトバンクの杉山一樹が2ホールドをマークした。