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核心にシュートを!BACK NUMBER
「どんどんどんどん強く」三笘薫と日本代表の収穫は2戦12発だけでない…「僕自身楽しみです」堂安律との“両WBアタック”に「再現性あるプレー」
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byAtsushi Kondo
posted2024/09/15 17:05
三笘薫ら各タレントの特性を日本代表でどう生かすか。戦術的にも、そのアプローチの輪郭がはっきりと見えてきている
「(再現性のあるプレーを)次の試合でどういう風に出せるかというのは僕自身楽しみですし、それは出さないといけないなと思っています」
現代表で再現性のあるプレーにトライしたと言えるのは昨年末、アジアカップ前の合宿あたりからだろう。あの時期から大会中の練習まで、主に片方のサイドでのパス交換から同サイドのポケットを使って、フィニッシュに持っていく練習を繰り返していた。2024年元日のタイとの親善試合ではその成果を出せた一方で、アジアカップ本戦ではあまり出せなかった。そして3月と6月の2次予選を経て、最終予選を迎えた。
今回は逆サイドのポケットを使う練習や意見のすりあわせをして、実際に試合で再現することができた。果たして、ここから再現性のあるプレーをどうやって積み上げていくのか。2試合で計12ゴールが生まれたからといって、W杯優勝という大きな目標を考えれば、まだまだ物足りない。
とはいえ、その目標に少しだけ手をかけ始めたのは確かな事実である。
第1回で触れた通り、ピッチ外での振る舞いも聡明な三笘である。そんな彼の最後の言葉は――日本代表の現状を楽観も悲観もしすぎない、非常に示唆のあるものだった。
〈第1回からつづく〉