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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「ダイチのことをよく知ってる」恩師の下で…イギリス人記者の鎌田大地“ホンネ評価”「要求は理解できてます」日本代表MFに期待する2つの任務
text by
ジョン・ブルーウィンJohn Brewin
photograph byJFA/AFLO
posted2024/09/12 17:25
談笑する菅原由勢と鎌田大地。今季からプレミアに挑戦する2人の評価をイギリス人記者が記す
「ダイチのことはよく知っている。なにしろ私たちは2年間、一緒に仕事をしていたのだから。彼は実に志が高く、得点やアシストでチームに直接的に貢献したいと常に考えているが、ここまではそれが実現できていなかった。ブレントフォード戦では、何度か良いチャンスを迎えていたけれども。今日、ここの選手として初めてネットを揺らした後、彼が安堵しているのが窺えた。つまり、彼は自分自身にプレッシャーを与えていたんだ」
その週末にはリーグ第3節の敵地でのチェルシー戦にも先発。前半は周囲と噛み合わない場面もあったが、おそらくハーフタイムに監督からの修正があり、後半は動きに明確な意図が見えるようになり、チームも追いついて今季初ポイントを手にした。
知性とテクニック、プレスでは前任者と同等以上
その同点ゴールを決めたエゼは昨季、オリーズと美しく危険な両翼を編成していた。鎌田にはオリーズほどの突破力やスピードはないが、インテリジェンスとテクニック、プレスといった点では遜色ないか、上回っているように見える。
先のEURO2024でも活躍したエゼは、今のプレミアリーグにおけるイングランド人最高のアタッカーのひとりだ。すでにマテタとは互いにアシストし合っているように、好連携を築き始めているが、エゼとも呼吸が合ってくれば、どんな相手にも脅威となるだろう。
勝手知ったる指揮官のサポートを受けながら、鎌田がチームにフィットしていけば、クリスタルパレスの目標にも近づいていくはずだ。
その鎌田より一足早くプレミアリーグで初ゴールを決めたのが、菅原由勢だ。彼もまたサウサンプトンで上々のスタートを切っている。〈つづく〉