甲子園の風BACK NUMBER
甲子園で話題「野球部員なのに…なぜダンスがこんなにうまい?」滋賀学園の応援団長に直撃「マキヒカさん、ほんとおもしろい」「夜な夜な練習」
text by
梅津有希子Yukiko Umetsu
photograph byYukiko Umetsu
posted2024/08/19 06:00
高校野球で話題…滋賀学園のダンスとは? 応援団長に直撃
「選手たちは緊張していると思うので、スタンドの全力応援で背中を押すことで力を出し切ってくれるとうれしいし、それが僕たちの仕事だと思っています」(荒井さん)
じつは甲子園応援の中心地は滋賀だった
今回同校の応援がSNSで注目されたこともあり、取材が殺到していたが、礼儀正しく元気に受け応えをしながら、全力で踊る野球部員を見て、グラウンドで戦う仲間たちの力になっていることを強く感じた。もちろん全員がレギュラーを目指して日々練習に励んできたであろうことは聞くまでもない。この夏、彼らも今出来ることを、楽しみながら全力でやっているのだ。
ちなみに、チャンステーマを選曲したジャズオーケストラ部顧問の北川氏は、近江高校吹奏楽部出身。近江といえば、アメリカのラッパー、ピットブルの『FireBall』をチャンステーマに取り入れるなど、6年前に大リニューアルした洋楽中心の応援が瞬く間に人気となった。
「母校の近江は、応援を変えてからどんどん強くなっていったと感じていますので、今回我が校が出場することになり、応援のことはすごく考えましたね。甲子園が決まってからは、恩師の樋口先生から『応援どうするん?』『何かオモロいことやるんやろ?』と毎日のようにLINEが来て、とにかくプレッシャーがすごかったです(笑)」(北川氏)
そう言って笑う姿に、近江高校吹奏楽部の恩師・樋口心教諭とのいい師弟関係がうかがえた。
近年の甲子園応援を牽引する滋賀代表。高校生の“全力”があふれるアルプススタンドにも注目したい。