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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「最初は金髪でチャラいと思いきや」パリ五輪代表FW三戸舜介の不思議な魅力…「斉藤光毅の1つ下ですがイジったり」スパルタ日本人トレーナーは見た
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byANP Photo/AFLO
posted2024/08/24 11:05
23-24シーズン、スパルタ時代の斉藤光毅と三戸舜介。日本人トレーナーが見た素顔とは
「小さいからというか、身体がぶつかったときにどうしても負けてしまうっていうのはあります。でも光毅は若い頃からJリーグで試合してるので、どう体をぶつけるかというのはすでに上手でしたし、オランダに来てから体がすごく強くなりました。ただ、ポジション的に長い距離を行ったり来たりするところで、2人とも体力的な部分で慣れてなかったところはあったかなとは思いましたね」
――ウイングは、長い距離を走る体力とゴール前でのアジリティという種類の違う走力、スピードが求められるポジションですよね?
「多分チームによって違うと思うんですけど、三戸ちゃんの場合、アルビレックス新潟ではポゼッション主体だったと(戦術的に長い距離を走ることを求められない)。でも、僕らのチームには1人背の高いセンターフォワードがいるので、ボールを繋ぐときは繋ぐんですけど、ロングボールも多用することがあるんです。
なので、戻ってくることを守備のときは要求されるけど、そこからロングボールのセカンドボールを拾わなきゃいけなくて、そこからドリブルを仕掛けるような形。走ってからアクションを起こすことを繰り返すので、それがきついとは最初は言ってましたね」
三戸ちゃんの方が年下だけど光毅をイジる感じで
――トレーニングに対策を組み込んだりするのですか?
「光毅も最初の方ずっとそうだったんですけど、三戸ちゃんに関しても多分90分出た試合はほとんどないと思うんです。だから、体力的な要素はちょっと課題だったかなと思います。うちはチームとして長い距離、例えばペナルティエリアからペナルティエリアまでの距離を走るようなトレーニングは割とやるんですけど、それもメチャクチャきついって言っていました。だから、最初はその本数を減らしたりとかして、徐々にチームと同じぐらいの量を走れるようにしていく形だったかなと」
――三戸選手と斉藤選手は良い関係になりましたよね。
「三戸ちゃんと光毅は、代表では一緒になったことがあるくらいで、そんなに喋るような関係ではなかったみたいなんですよね。だから最初は2人の関係作りからあったと始まったと思うんです。でも慣れてくると、三戸ちゃんの方が年下ですけど、光毅をイジる感じで。年上にもそうやって絡んでいけるような、そういう感じは見てて面白かったですよ」
“日本人だけで固まらないけど頑張ってほしい”という葛藤
――スパルタに日本人が3人になって、相良さん的には変わったところはありました?