光毅については復帰してちょうど調子が上がってきたところだから、そこで抜けてまた代表に行くとなるとスケジュール的にもハードになる。シティと話しあって、オリンピック本番のことを見据えてパフォーマンスを上げていくためには、予選の時期はクラブでの活躍を優先する方がいいんじゃないかという話になりました」

――五輪メンバー発表の時はどうされていました？

「嬉しかったですね。発表も朝起きて中継を見てたんです（日本の14時、オランダの朝7時に発表された）。アメリカ遠征で活躍したと聞いていたので大丈夫だとは思っていましたけど」

三戸ちゃん、最初は“チャラい”と思ったけど

――そして今年からは三戸選手も加入し、日本人は相良さんを含む3人に。何か雰囲気などは変わりましたか？

「僕から見ると、三戸ちゃんに関しては光毅がいるから大丈夫かな、という感じがあった。三戸ちゃんも多分、僕と話すよりも光毅の方が絶対話しやすいから、そういう意味では光毅がいてよかったなというふうには思いましたね」

――三戸選手は、どんな人柄ですか？

「日本から来た時、金髪だったんですよ。空港にチームマネージャーと一緒に迎えに行ったんですけど、初めて会った時は“チャラいな”と思いました。でも見かけによらず、めちゃくちゃ真面目だったんです。光毅もそうでしたけど、日本の選手って真面目なんだなと思いました（相良氏はスパルタ在籍9年、初めての同僚日本人が斉藤だった）」

――物怖じしない感じは、三戸選手の方があるかもしれないですよね？

「そうですね。なんか周りに左右されない影響されづらい感じはあります」

明るいながらも真面目なパーソナリティを持つ三戸　©Takuya Kaneko/JMPA

――ふたりが両翼として、スパルタのストロングポイントになったのは嬉しかったのでは？

「スパルタは光毅のプレー見ていたから、光毅みたいな選手が欲しかったんですよね。俊敏性があるドリブラーで、技術がすごく高いという。光毅を見てこのタイプはいけるなっていうのを思っての、三戸ちゃんだったと思うんですよ。実は当時から、光毅がここを出て行くことがほぼ決まっていましたので」

小柄でも“長身国”オランダで活躍できたワケ

――小柄な2人がオランダという平均身長が世界で最も高い国で活躍しました。そこにはコツ、秘訣のようなものがあるのですか？ 

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