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早実9年ぶり甲子園の陰に「ダルビッシュや千賀とも交流」米独立リーグ出身“ナゾの外部コーチ”の存在が…「木製バットのスラッガー」にも注目 

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清水岳志

清水岳志Takeshi Shimizu

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posted2024/08/11 06:00

早実9年ぶり甲子園の陰に「ダルビッシュや千賀とも交流」米独立リーグ出身“ナゾの外部コーチ”の存在が…「木製バットのスラッガー」にも注目<Number Web> photograph by Asahi Shimbun

9年ぶりの甲子園出場となる早稲田実業。エースの2年生サウスポー・中村心大はポテンシャル十分だ

 宇野は非公式ながら64本のホームランを打っている。しかも金属ではなく木製バットを使う事でも注目されている。

「木製が合ってるんじゃないですかね。甲子園のバックスクリーンにホームランを打ってほしい」

 そんな予感が内田にはある。プロのスカウトが宇野の打席を注目する。プロの世界でも十分にやっていけると内田からの評価も高い。

「自分が見てきたキャリアの中で、早大の一つ上の中村(奨吾、千葉ロッテ)さん、一つ下の石井(一成、日本ハム)とか、いい内野手も見てきましたが高校生レベルで比べると、伸びしろはナンバーワンだと思っています」

「やっと子供たちの適材適所を見つけてあげられた」

 内田はこの5年弱、傍らからチームを見てきた。

 進学校で入ることがまず難しくなっていて、部員が少なくなっている。そして大きな影響があったのはコロナだ。自分たちの頃は際限なく自主練習をしていてもよかったが、コロナ禍では校舎からグラウンドまで遠いこともあって、練習時間さえ確保できなかった。何をどうやって練習していいか「戸惑った学年もあった」と感じていた。

「そこから徐々に短時間で効率的にやったり、自分たちで考えて練習する雰囲気が戻ってきていた。そして今年、実を結んだ」

 西東京大会では宇野が背番号5を付けながらショートを守ったように、ポジションが流動的だった。「やっと決勝でメンバーを確定できた」と監督は言う。

「僕がやっと子供たち(の適材適所)を見つけてあげられた感じ。うまくはまれば、甲子園では天井知らずになるかも」

 甲子園に出発する直前の東京での練習で、3番の高崎が「右の本格派の球筋を確認したい」というので、バッティングピッチャーをしたという。また、紅白戦の審判をしたが、投手陣の調子も上向いていたそうだ。

 甲子園での初戦の相手、鳴門渦潮のエースは右の本格派。内田が本番前にバッティングピッチャーをする機会はあっただろうか。

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