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オリンピックPRESSBACK NUMBER
「ブラジル人にとってもこの暑さは異常よ」“気温36度”暑すぎパリ五輪の大問題…ビーチバレー会場で選手に直撃「東京とどちらが暑かった?」
text by
齋藤裕Yu Saito
photograph byKMSP via AFP
posted2024/08/03 11:00
五輪開幕後の7月下旬、最高気温36度の猛暑に見舞われたパリ。エッフェル塔下のビーチバレー会場で、選手たちに話を聞いた
フランス選手に直撃「東京とどちらが暑かった?」
フランスとスペインの試合は互いに1セットずつをとり、1時間を超え、手に汗握る、ならぬ手に汗滴る75分間の大熱戦。惜しくも敗れたフランスのペアに話を聞いた。
「こんな天気はフランスではなかなかないよ。水分補給も今日は7本くらい水のペットボトルを飲んで入念に行った。肌が痛くなるから、ちゃんとした日焼け止めをしっかり塗ることが大事で、オーストラリアの日焼け止めを手に入れて今回の試合に臨んだよ」(アルノー・ゴティエラ)
トゥールーズ在住の27歳は、得意顔でこう明かしてくれた。
「東京五輪のテストイベントでも僕はプレーしていたんだ。その時の経験を活かせたよ」
気になるのは東京とどちらが暑かったか? だが……。
「東京のほうが暑かった(笑)。なぜって、日本のほうが湿気が多くて、よりハードな環境だった。でもとても良いところだったよ」
そういえば、ブラジルの女子選手・セイシャスも言っていた。
「私たちはプレーしたことないからわからないけど、日本よりヨーロッパでやるほうがまだマシって他の選手たちは話していたわ」
コロナ禍で体感できなかったが、ようやく身を以て理解できた。あの夏、東京五輪が選手に過酷な戦いを強いていたことを。
ただ、パリ五輪の問題点は「暑さ」だけではない。開会式が行われたセーヌ川で、競技成績に関わるトラブルが起きていたのだ――。
<「セーヌ川問題」編に続く>