「GS3試合を、ほぼ同じ先発メンバーで戦っている（注：10人が3試合すべてで先発。第2戦でCBの1人が故障のため途中交代し、第3戦は控えCBが先発した）。もちろん、試合中の交代はさせているが、一部の選手に疲労がたまっている可能性がある。特に、背番号10で主将のMFリンゼー・ホラン（30）は運動量が減っており、時折、技術的なミスも犯す。ホランが柱のチームだけど、実は彼女が狙い所かもしれない」

タニカワ、ハマノ、キタガワ…後半勝負だ

――なでしこの先発メンバーをどう予想しますか？

「GK山下杏也加、最終ラインが右から高橋はな、熊谷、南萌華。長谷川と長野風花のダブルボランチで、ウイングバックが右が古賀塔子、左が守屋。3トップが右から宮澤、田中、植木。前半をできれば無失点、最悪の場合でも1失点で凌ぎ、後半、谷川、浜野、北川ら攻撃的な選手を投入して勝利を目指したい」

©Takuya Nakachi/JMPA

　今大会のアメリカは、率直に言って、非常に強い。なでしこは、前半、粘り強くプレーして僅差の試合に持ち込み、後半に選手交代で流れを変えて勝負を懸けることになりそうだ。

　その中でチアゴ記者が「最も才能に恵まれている」と評した長谷川、そしてブラジル戦で決めた30メートルの鮮やかなゴールを「魔法のようだ」と絶賛された19歳の谷川、さらには20歳の浜野といった若い世代がどれだけ力を発揮できるか。

＜つづく＞