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バレーボールPRESSBACK NUMBER
涙の引退…古賀紗理那に「ごめん」Vリーグ優勝監督がパリ五輪の結果に危機感を抱く理由「女子バレーは変わらなければならない」
text by
金子隆行Takayuki Kaneko
photograph byKaoru Watanabe/JMPA
posted2024/08/04 17:08
ケニア戦後、涙を流した古賀紗理那(28歳)。パリ五輪を最後に現役引退を表明している
女子バレーは変わらなければならない。選手個々はもちろん我々スタッフ、携わるすべての人たちが本気でどうやって“復興”させていくか。大げさではなく、今はそれぐらい追い込まれた状況にあるという危機感を持つべきです。
日本バレーとは何かを追求する。そのうえで選手たちには、試合の中で劣勢の局面に立たされた時に「やばい、どうしよう」ではなく「苦しいけれどチャンスが来た、ここを越えるために練習してきたんだ」と土壇場でも思えるような強さを持ち、大舞台を楽しめるようになってほしい。
パリ五輪で突きつけられた課題を点ではなく、線として結びつけるために何ができるか。まさに、これからが勝負の時です。
(構成/田中夕子)
金子隆行(かねこ・たかゆき)
1984年8月27日生まれ、埼玉県出身。元日本代表。女子SVリーグ・NECレッドロケッツ川崎監督。深谷高、東海大を経て2007年にNECブルーロケッツに入団し、アウトサイドヒッターとしてベスト6と新人賞を受賞。2009年、チーム廃部に伴いサントリーサンバーズに移籍。2015/16シーズン限りで現役引退。2016年にNECレッドロケッツコーチに就任、2018年6月より現職。昨シーズンは皇后杯とVリーグの2冠を達成した。